【独占取材】法人特化から個人へ。“にゃんこWi-Fi”が目指す安心の通信インフラ

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東京都に本社を構える株式会社IoTコンサルティングは、法人向け通信サービス「ロケモバWi-Fi」を展開し、全国の企業にモバイルインターネットを提供してきた。 

その一方で、個人ユーザーから「安く使いたい」という声が数多く寄せられ、ついに2025年6月、個人向けサービス「にゃんこWi-Fi」をスタートさせた。 

にゃんこWi-Fiは、「シンプルでわかりやすい20GBと100GBの2プランと、最長6か月の柔軟な契約期間が特徴」という柔軟さが特徴。さらに、マルチキャリア対応で従来つながりにくかった地域でも利用できることから、北海道や沖縄をはじめ全国で高い評価を得ている。 

お客様のためになる仕組みを第一に」と語るのは、同社でプロジェクトを推進した伊藤氏。 
今回は、にゃんこWi-Fi誕生の背景やプラン設計に込めた思い、そして今後の展望について詳しく話を伺った。 

インタビュー企業紹介

伊藤 裕輔氏
Ito Yusuke

株式会社IoTコンサルティング モバイル事業部 部長。

2025年1月より現職/某業界大手通信Grp企業に新卒入社後、パートナー営業部・新規事業開発部(タブレットソリューション)・商品企画事業部(MVNO事業開発)・Grpシナジー構築部等に従事)

ニックネームは「ビジネスサイボーグ」

目次

にゃんこWi-Fiサービス開始の背景 

項目内容
利用回線ドコモ / au / ソフトバンク(クラウドSIMで自動切替)
月額料金20GB:2,200円(税込) /100GB:2,970円(税込)
端末代金無料レンタル
(液晶画面付き /QRコードで接続可)
事務手数料3,740円(税込)
契約期間6ヶ月契約プランの場合:最長6ヶ月
縛りなしプランの場合:縛りなし
海外利用非対応
オプション故障・紛失時に端末無償交換が可能な
『安心サポートオプション』
(月額770円(税込)
同時接続台数最大10台
連続利用時間約12時間(端末バッテリー:3,500mAh)
通信速度下り最大150Mbps /上り最大50Mbps
特典初回キャンペーンで月額料金割引あり(期間限定)

法人専用で展開していた「ロケモバWi-Fi」。しかし、サービス開始直後から「安いから個人でも使いたい」という声が数多く寄せられていた。

それでも当時は法人顧客を優先するため、個人ユーザーには応えられず、断らざるを得なかった。

編集部

にゃんこWi-Fi」について伺いたいのですが、サービスを開始された背景を教えてください。

伊藤氏

実は私どもでは、2022年12月に法人専用の「ロケモバWi-Fi」をリリースしていました

法人向けのサービスとして展開していたのですが、実際には個人のお客様からも「料金が安いので申し込みたい」という声が、毎月20〜30件ほどコンスタントに寄せられていたのです。

ただ、私たちはあくまで法人向けに提供していたため、ここで対応してしまうと既存顧客へのサービスに支障をきたす可能性がありました。
そのため、心苦しくも長らくお断りを続けざるを得ませんでした。

そんな中、私が2025年1月にIoTコンサルティングへジョインしました。

人員体制の目処も立ってきたことから、「これまで応えられなかった個人のお客様の期待に、今こそ応えたい」と考えるようになりました。

そこで法人で培ったノウハウを活かし、新たに個人向けサービス「にゃんこWi-Fi」を立ち上げることを決断し、リリースに至ったのです。

編集部

もともとは法人向けのみだったけれど、個人のお客様からのニーズに応える形で立ち上がったんですね。

伊藤氏

今の社会では、公共サービスを含めほとんどの場面で通信環境が必要とされています。

特に、転勤が多い方やネット接続の設定に不安を感じる方にとっては、固定回線よりもモバイルWi-Fiの方がずっと分かりやすく、扱いやすいのです。

このサービスを提供することで、いわゆる“Wi-Fi難民”のようにインターネットを利用できなかった人でも、簡単に接続が可能になり、公共サービスを含め幅広いサービスを利用できるようになります。

そうした点から、にゃんこWi-Fiは社会的にも意義のあるサービスだと、最近改めて感じるようになってきました。

このように、個人需要は明らかに存在したものの、既存の法人顧客への対応を優先するため「断り続ける」というジレンマを抱えていた。

伊藤氏がIoTコンサルティングに参画したのは2025年1月。そこで人員体制が整い、長年対応できなかった個人ニーズを満たす形で『にゃんこWi-Fi』が始動した。

編集部

ロケモバWi-Fiでは、個人事業主の方の契約は受け付けていたのでしょうか?

伊藤氏

個人事業主の場合、ケースバイケースでしたね。
実際に店舗が存在してGoogleで確認できる場合などは提供しましたが、ほぼ個人に近い事業主様はお断りしていました。

特に飲食店は1年以内に閉店するケースが多く、継続利用が難しい。結果として“やむを得ずお断りせざるを得なかった”状況が続いていたのです。

法人で鍛えられた「安定性」「サポート体制」を背景に、個人向けにカスタマイズされたのがにゃんこWi-Fiの特徴だ。

恩人への“恩返し”から始まった挑戦 ― にゃんこWi-Fi誕生の裏側

恩人である金野氏に「恩返ししたい」と決意し、2025年にIoTコンサルティングに入社。

伊藤氏は、通信業界での長年の経験を活かしてにゃんこWi-Fi立ち上げに参画した。

伊藤氏

私は2010年に某業界大手通信Grp企業に新卒で入社し、15年間在籍しました。
その時の上司が、今のIoTコンサルティング代表の金野なんです。
当時、私は優秀な社員じゃなかったんですが(笑)、金野に本当に面倒を見てもらって。
結果としてポジションも上がり、恩を感じていました。 
40歳という節目を迎えるにあたり、「社会人として基礎を教えてくれた金野へ恩返しがしたい」と思ってジョインしたんです。 

うまく成果が出せずに苦しんだ時期も、金野氏の指導があったからこそ乗り越えられたという。

「にゃんこWi-Fi」の立ち上げは、伊藤氏にとって単なる新規事業ではない。過去の恩義に報いるための挑戦であり、人生の節目に重ねた決断である。

名前に込められた秘話 ― 苦悩の末にたどり着いた「にゃんこWi-Fi」

にゃんこWi-Fi誕生の過程で、最も苦戦したのは意外にも“名前”であった。

法人向けサービス「ロケモバWi-Fii」の知名度を活かし、「ロケモバWi-Fi for 個人」といった名称で展開する案もあったが、社内外の意見を募った結果「分かりにくい」と否定的な声が多く、白紙に戻さざるを得なかったという。

編集部

「にゃんこWi-Fi」という名前、とても印象的ですよね。どのように決まったのですか? 

伊藤氏

実はここが一番大変でした。

ロケモバWi-Fiの延長で考えていたのですが、アンケートを取ると“ピンとこない”と言われ続けました。

そこで数百案を出してはボツにする、いわば“1000本ノック”のような状態が続きました。

そんな中で浮上したのが、同社のマスコットキャラクター「ロケにゃん」である。ロケット帽子をかぶった猫のキャラクターであり、以前から限定的に使用されていた存在だ。

伊藤氏

ロケモバWi-Fiのマスコット「ロケにゃん」が猫だったので「ロケにゃんWiFi」も検討しましたが、「ロケにゃん」が一般的じゃないよね、ということで…。

最終的に「にゃんこだけ取り出そう」となり、「にゃんこWi-Fi」に決まりました。

結果的に女性ユーザーからの支持も高く、良いネーミングだったと思います。

実際、申込者の属性には大きな変化が現れた。従来のWiFiサービス利用者は男性比率が6〜7割を占めるのが一般的だが、にゃんこWi-Fiでは女性比率が6割を超えていると語った。

名前が与える印象の強さを、伊藤氏自身が痛感する結果となったのである。

にゃんこWi-Fiのサービスの理念と強み

にゃんこWi-Fiの大きな特徴は、その設計思想にある。容量プランはあえて20GBと100GBの2種類のみ。

業界では200GB以上の大容量や細かい刻みのプランを用意するケースも少なくないが、にゃんこWi-Fiは「迷わないこと」を最優先に設計したという。

編集部

他社だと20GB・100GB・200GBといった3プランが多い印象ですが、にゃんこWi-Fiは20GBと100GB。
この2つに絞られた理由を教えていただけますか?

伊藤氏

先ほども少し触れましたが、やはり我々は法人向けからの延長線で個人へ展開したという背景があります。

まず“とりあえず試してみたい”という方に向けた20GB。そして一番利用者のボリュームが多い100GB。

この2本に絞ることで、ITリテラシーが高くない方でも“迷わず選べる”ようにしました。

本当は200GBを入れるかどうかかなり迷ったのですが、あえて今回は20と100に絞ったんです。

編集部

なるほど。確かに選択肢が多いと逆に迷ってしまいますもんね。

伊藤氏

そうですね。特に初めてWiFiを契約するようなお客様にとっては、“シンプルさ”こそ安心感につながると思います。

通信業界は多プラン競争の傾向が強い。

「1GB刻みの細分化」「無制限に見える大容量」など、一見すると自由度が高いようで実際は消費者が迷い疲れてしまう構造がある。にゃんこWi-Fiは「迷わせない2択」で、この業界の常識を逆手にとった。

端末にも込められた“シンプル・安い・わかりやすい”

項目内容
機種名NA01
製造元uCloudlink
サイズ約126 × 66 × 12.6 mm
質量約148 g
バッテリー容量3,500 mAh
Wi-Fi規格IEEE802.11 b/g/n
入力電源5V / 2A
コネクタタイプType-C
同時接続台数最大10台
連続利用時間約12時間
通信速度(上り)最大 50 Mbps
通信速度(下り)最大 150 Mbps
端末情報

プランだけでなく、端末提供にもにゃんこWi-Fiの理念が表れている。

編集部

端末は液晶画面付きになってますけど、これもやはり使い慣れてない方でも安心して買えるようにという想いからでしょうか?

伊藤氏

そうなんです。

液晶がなくて小型の端末もありますが、それだと「今どのWiFiに繋がっているのか」「接続できているのか」が分からず不安になるんです。
だから必ず液晶付きの端末を選びました。

視覚的な状態確認と接続のしやすさを両立させた端末設計は、にゃんこWi-Fiが本当に「お客様に優しい」を追求している証しと感じられた。

編集部

なるほど。利用者が不安を感じないようにするためですね。端末もレンタルですか?

伊藤氏

はい、すべて無償でのレンタルです。

我々は“シンプル・安い・わかりやすい”という方針で運営しています。端末代金を別途いただくと、この金額帯では提供できなくなってしまいますから。

不要になったら返却していただく仕組みにすれば、お客様も処理に困らないと思うんです。

編集部

確かに、家に使えない端末が残っても困りますよね。

伊藤氏

はい。お客様にとっては“余計な手間をかけない”ことが一番大事。

だからこそ“シンプル・安い・わかりやすい”を徹底して端末もレンタルにしています。

モバイルWiFiの多くは「端末購入型」で、解約後は利用者が処分を迫られる。

にゃんこWi-Fiの“無償レンタル+返却方式”は、この不満を取り除き、利用体験を最後までスムーズにしている。

にゃんこWi-Fiの利用者層とターゲット戦略 |想定外の広がり

にゃんこWi-Fiのサービス設計は「ITのリテラシーが低くても使えるように」という発想から生まれた。

そのため当初はシニア層を主なターゲットとして想定していた。

編集部

ターゲットについても伺いたいのですが、最初からシニア層を意識されていたのですか?

伊藤氏

最初のコンセプトは“シニア層に安心して使っていただく”ことでした。

今はアプリ更新や公共サービスの利用にもネット接続が必須です。でも光回線を引いて設定するのはハードルが高い。

だからこそ、電源を入れてQRコードを読み込むだけで繋がるモバイルWiFiを届けたいと思ったんです。

編集部

ポケットWiFiは比較的若い人向けのイメージでしたが、意外でした。

伊藤氏

そうですよね。

ただ、実際には“女性利用者が予想以上に増えている”という現象もありました。
おそらく“シンプルさ”と“ブランド名の親しみやすさ”が響いたのではないかと思っています。

編集部

女性利用者の比率が高くなったのは驚きですね。

にゃんこWi-Fiは「狙ったシニア層」に加え、「女性」といった幅広い層に受け入れられている。

共通するのは「安く複雑な契約や設定を避けたい」というシンプルさや安さへのニーズである。

にゃんこWi-Fiの利用者の声|北海道や沖縄で光った“つながる安心感”

サービス開始から3か月。にゃんこWi-Fiは予想外の地域で高い評価を受けていた。

編集部

サービス開始から数か月経ちましたが、お客様からの反応はいかがですか?

伊藤氏

面白いことに、北海道と沖縄ですごく使われているんです。

にゃんこWi-Fiはマルチキャリアなので、北海道のお客様から「山間部でも別キャリアに切り替わって繋がるので助かる」という声をいただきました。胸が熱くなりましたね。
沖縄の離島でも「安定して繋がる」と評価いただいています。

速度は爆速ではありませんが、“繋がらないよりは絶対に良い”という考え方に共感していただけていると感じます。

利用者からの反応も好意的である。特に北海道や沖縄など地方からの声は象徴的だという。

編集部

確かに、そんなに高速で使う必要がある場面って多くはないですよね。

伊藤氏

そうなんです。

例えば動画編集者の方は、撮影現場では最低限のデータ転送ができれば十分。

大きなファイルは事務所や自宅の固定回線でアップロードします。ですから現場で“繋がる”ことが何より大事なんです。

この「繋がることに価値がある」という視点は、都市部に暮らすユーザーには見落とされがちだ。

しかし、地方や離島では通信が命綱になることもある。

Iotコンサルティングの法人と個人の両輪戦略

にゃんこWi-Fiは「個人ユーザーに寄り添うサービス」という側面で注目を集めているが、実はその成長の裏には法人市場での経験が大きく関わっている。

法人と個人、両方の市場をどう位置づけ、どのように両立させているのか。伊藤氏に詳しく伺った。

編集部

今後、法人と個人の比率をどう考えていらっしゃいますか?
どちらかに軸足を置くのか、それとも両軸で伸ばしていくのか。

伊藤氏

両軸で伸ばしていくつもりです。
ただし、ロケモバはロケモバ、にゃんこはにゃんこと完全に分けています。

サービス内容は同じですが、あくまで“別舞台”。お互い切磋琢磨しながら伸びていくイメージですね。

伊藤氏は「法人向けと個人向けを混ぜない」ことを強調した。

表面上は似たサービスでも、顧客層も利用目的も異なる。法人と個人を切り離して運営することで、それぞれの市場での信頼性を維持しているのだ。

伊藤氏

法人様のすごいところは、社員数が増えればその分注文が増えることです。
1社あたりの平均で3〜5回線。
しかも追加導入がどんどん積み上がっていく。

編集部

個人契約と比べると、かなり規模感が違いますね。

伊藤氏

はい。法人は“1社=複数台”が当たり前。導入規模の大きさに最初は驚きました。

個人市場では「一人が一台を契約する」シンプルな構造だが、法人市場は全く違う。1回の契約で数台から十数台が導入されるケースもあり、契約数の伸びが跳ね上がるのだ。

法人市場のスケール感に比べると、個人市場は小さく見えるかもしれない。しかし伊藤氏は「違ったやりがいがある」と語る。

伊藤氏

個人は1人1台が基本なので、法人のように数が一気に増えることはありません。
でも“困っていた人が初めてWiFiを持てるようになった”という瞬間に立ち会える。

これは法人では味わえない魅力です。

法人市場は「数の力」が強みだが、個人市場は「生活を変える力」がある。

にゃんこWi-Fiが個人市場で支持を広げているのは、こうした“お客様の生活に直結する喜び”を大切にしているからだ。

両輪で進む戦略の意味

法人と個人。規模もニーズも異なるが、両方を抱えることには大きな意味がある。

法人市場で得た「安定した収益基盤」と「大量導入のノウハウ」が、にゃんこWi-Fiを支えている。

一方、個人市場で得られる「ユーザーのリアルな声」と「ブランドの親しみやすさ」が、サービスを進化させるヒントになっている。

両者は決して競合するのではなく、相互に影響し合いながら成長を加速させているのだ。

伊藤氏

法人と個人、それぞれに違った魅力と役割があります。両方を大事にすることで、会社全体の強さにつながると考えています。

今後の課題と展望 ― お客様目線を貫く挑戦

にゃんこWi-Fiは、サービス設計やブランド戦略のすべてにおいて「お客様にとって分かりやすく、安心できるかどうか」を基準に意思決定を行ってきた。

最後に、伊藤氏へ“今後の目標”や“事業が向かう方向性”を伺った。

編集部

にゃんこWi-Fiには具体的な数値目標などはあるのでしょうか?

伊藤氏

正直に言うと、明確な数値目標は持っていません。

私たちが目指しているのは、“WiFiを持たない人がWiFiを持つことで幸せな生活を送れるようにする”ということです。

編集部

数値ではなく、利用者の暮らしの変化を重視しているんですね。

伊藤氏

そうです。もちろん日々『今日は15件契約があった』『昨日は20件だった』という会話はしますが、それはあくまで結果。

大事なのは“お客様が困っていたことを解決できたかどうか”。
そこに尽きますね。

通信業界では「契約件数」「解約率」「ARPU(ユーザーあたり収益)」といった数値目標が優先されがちだ。

しかし伊藤氏の言葉からは、「お客様の生活の中で役立つか」という価値観を最優先にしている姿勢が伝わってくる。

無制限プランという避けられない挑戦

編集部

ここまで“お客様目線”でサービスを設計されてきましたが、その理念をさらに実現するうえで、今後の課題はどのような点にあるとお考えですか?

伊藤氏

やはり一番大きいのは“無制限プラン”ですね。
これまでは避けてきました。

業界では“無制限”と謳いながら実際には速度制限がかかるケースが多く、お客様の期待を裏切ってしまう。
だから慎重にしていたのですが、“100GBじゃ足りない”という声を多くいただいています。

お客様の要望に応えるためには、プライドを曲げてでも取り組まなければならないと考えています。

編集部

つまり、あえて避けてきたけれど、お客様の声を受けて動こうとされているのですね。

伊藤氏

そうですね。
やっぱりお客様のニーズに応えするっていうところを考えていくと、変化をしていかないといけないかなっていうふうに思いますね。 

伊藤氏の「無制限プラン」という難題に向き合う姿勢から、同社が一貫して“お客様目線”を貫いていることが強く伝わってきた。

無制限プランは、にゃんこWi-Fiにとって「お客様目線を徹底する」ために避けて通れない挑戦だ。業界全体が抱えてきた“無制限の名ばかり”問題をどう乗り越えるか。

その答え次第で、にゃんこWi-Fiの未来も大きく変わる。

厳しすぎる審査という壁

編集部

“お客様目線”をさらに具体化するうえで、ほかにどんな課題を感じていらっしゃいますか?

伊藤氏

もう一つ大きいのは“審査の厳しさ”ですね。
せっかく契約したいとお申し込みいただいても、審査落ちで利用できないケースが少なくないんです。これは本当に心苦しい。

編集部

つまり、“契約したいのにできない”お客様を減らす必要があると。

伊藤氏

そうです。

たとえば“初期費用を多めにいただいてでも利用できるようにする”など、何らかの緩和策を検討しています。
どうしても利用したい人が使えない状況は避けたい。

それも“お客様目線”の実現だと考えています。

通信契約における「審査」はリスク回避のための仕組みだが、排除される利用者を生んでしまう側面もある。

にゃんこWi-Fiが課題として掲げる「審査の壁」は、まさに“お客様目線”を本気で突き詰めようとするからこそ直面した難題だ。

IoTコンサルティングが描く未来 ― 社会をもっと生きやすく

編集部

では最後に。
にゃんこWi-Fi以外で、IoTコンサルティングとして今後の展望やPRがあれば教えてください。

伊藤氏

若い人がもっと輝ける環境を作りたい。
そして社会をもっと生きやすい環境にしていきたい。


この2つが大きなテーマです。Wi-FiやSIMに限らず、お客様に喜ばれる商品の提供も検討しています。

さらにAIや地方創生にも挑戦していきたいです。

今回のインタビューを通して見えてきたのは、「通信サービスを売る会社」ではなく、「人の暮らしを支える会社」としての姿だ。

シンプルなプラン設計や短い契約縛りといった工夫は、すべて「お客様目線」を徹底するため。
そしてその延長線上に、新しい挑戦が広がっている。

伊藤氏が語った 「若い人がもっと輝ける環境を」「社会をもっと生きやすく」 という言葉は、にゃんこWi-FiにとどまらないIoTコンサルティング全体のビジョンそのものだ。

にゃんこWi-Fiは、そのビジョンを実現するための第一歩にすぎない。
「お客様目線」を貫きながら、暮らしと社会に寄り添う挑戦は、これからも続いていくだろう。

記事の作成・公開時期により情報が最新ではない可能性があります。最新情報をお届けできるよう努力しておりますが、サービスの最新情報は必ず公式サイトを確認するようにお願い申し上げます。

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