UQコミュニケーションズが提供するモバイル通信サービスのWiMAXから、2025年3月27日にモバイルルータータイプの最新端末「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」が発売された。
同機種は独自のWiMAX +5Gサービスに対応するモデルで、KDDIが企画・開発を行っている。
オールコネクトマガジン編集部では、これまで表舞台に立つことが少なかった「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」の企画担当者KDDIの三笠篤志氏、山澤秀雄氏に独占インタビューを行い、最新機種に込めたこだわりや大きな特徴となるドック(クレードル)同梱のメリットなど、これまで語られてこなかった思いを詳しく聞いた。
また、企画担当者が語るモバイルルーターの電波が良くなるコツも紹介するので、すでにWiMAXを利用している人もぜひ目を通してみてほしい。

三笠 篤志 氏
Atsushi Mikasa
KDDI株式会社 パーソナル事業本部 サービス・商品本部 プロダクト企画部 企画2G グループリーダー。電話交換機の開発部門、海外現地法人出向を経て、2005年より携帯電話開発部門へ。 品質、開発、企画に従事し、シニア向け携帯電話などを手掛ける。2023年より現職でルーターをはじめとした非スマホ商品企画を担当。

山澤 秀雄 氏
Hideo Yamazawa
KDDI株式会社 パーソナル事業本部 サービス・商品本部 プロダクト企画部 企画2G。スマートフォンの商品企画を経て、2024年よりルーター関連の商品企画を担当し、 UQコミュニケーションズが提供するWiMAX +5Gサービス向けの端末「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」の企画・開発を担当。

松村 愛子 氏
Aiko Matsumura
KDDI株式会社 パーソナル事業本部 パーソナル第2営業本部 UQ事業推進部 アライアンス営業G。KDDIに入社後、WiMAX事業推進に従事。家電量販系MVNOの営業担当を経て、現在は新規MVNO開拓および既存Web系MVNOの営業を担当。2024年よりオールコネクトを担当。
2年ぶりのWiMAX新機種!「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」発売の背景

WiMAXのモバイルルーターとして2025年3月27日に販売を開始した「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」。
前機種の「Speed Wi-Fi 5G X12」が2023年6月1日に発売されてから、約2年ぶりの新機種となる。
満を持して登場した最新機種の開発秘話や企画の背景を聞いた。
ユーザー調査を基に「快適で使いやすい端末を開発したい」と企画がスタート

編集部:
まず新機種発売の背景として、どのようなニーズやターゲットに応えるために企画したのかお聞かせください。
KDDI 山澤氏:
これまでモバイルルーターの使い方として、長時間データ通信をし続けているお客さまが多いのだと思っていました。
しかし、ユーザーを対象に調査したところ、スマートフォンに接続されるケースが増えていて、短時間で細かく何度も使われていることが分かりました。
編集部:
スマホなどの機器とモバイルルーターでWi-Fi接続自体は常にしているけど、ずっとインターネットに繋ぎっぱなしというより、ちょっと見て閉じてまた見て閉じてという使い方が多いということですね。
KDDI 山澤氏:
そうですね。
あと、実際に使われているシーンとして、かばんの中に入れたまま使われているという方も多くいて、いざ使う時に充電できていなかったり、通信環境が悪かったりという不便もあると感じました。
お客さまのリアルな使い方に合わせて、より快適に使っていただけるような端末を開発したいというところが新機種の企画立ち上げのきっかけです。
モバイルルーターの新たな可能性を伝えるためにドックを同梱

「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」は充電機能やLANポートを搭載したドック(クレードル)をセットとして販売する。
これまで販売してきた機種でも、クレードルという名称で同じく充電や有線接続が可能なスタンドを用意しているが別売だった。
最新機種では本体とドックが同梱されており、別途購入する必要がないのが特徴だ。
編集部:
今回の新機種でドックを同梱した理由として、どのようなニーズや背景があったのでしょうか?
KDDI 山澤氏:
モバイルルーターをどこで使う人が多いのかを調査をしたところ、80%以上の方が家の中で使われているという結果が出ました。
モバイルルーターではあるけれどホームルーターのようにも使えるというシーンを意識した時に、ドックを同梱することで初めて使う方にも「モバイルルーターは家の中でも便利に使える」ということをお伝えするという狙いがあります。
編集部:
クレードルは前機種でも購入できましたが、利用される方は多かったのでしょうか?
KDDI 山澤氏:
以前の機種でも購入頂いていましたが、使って頂くことでWi-Fiの安定性が向上したり、気軽に充電できたり、有線でも接続できるなどメリットについての認知はまだまだという認識がありました。
今回同梱をして名前もクレードルからより使用用途をイメージしやすいドックに変更することで、よりメリットを認識していただけたのは大きな意味になったと思います。
商品名も「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」と名付け、ドックを同梱する新しい販売形態をお客さまに分かりやすくお伝えするために、商品名も「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」と名付け新しいシリーズとして発売しました。
KDDI 三笠氏:
昔のガラケーのように箱に本体と充電器を一緒に入れて、ドックをモバイルルーターの置き場所として使っていただけたらと考えました。
前機種と機種価格は変えずにドックを同梱するという部分にはメーカーさんにも頑張っていただきました。
シンプルな操作性にこだわりタッチパネルを採用

「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」は前機種の「Speed Wi-Fi 5G X12」と同じ、約2.4インチのディスプレイを備えている。
しかし、「Speed Wi-Fi 5G X12」で搭載の物理的なボタンは取り払い、完全にタッチパネルでの操作を実現した。
【前機種のSpeed Wi-Fi 5G X12】

編集部:
「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」では画面サイズは前機種とそのままでタッチパネルになっていますが、画面を大きくしようという案はなかったのでしょうか?
KDDI 山澤氏:
開発する上で画面を大きくすることももちろん検討しましたが、ユーザー調査の結果を見ても「画面を大きくしてほしい」というニーズがあまり感じられませんでした。
それよりも「操作をかんたんにしてほしい」「使い勝手をよくしてほしい」という声が多かったので、タッチパネルとあわせて分かりやすいメニューや操作に重点を置いています。
編集部:
確かに「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」はUIがシンプルで、画面が小さくても分かりやすいですよね。
KDDI 山澤氏:
そうですね、最初に出てくる画面やメニュー画面の構成など、お客さまが直接操作するところをメーカーさんと試行錯誤しながら検討を重ねました。
画面上に表示されるアイコンを単純に3つだけにして、かつ迷わないようなメニューや文言はどうしたら分かりやすいかなど、実際にメーカーさんと400カ所ぐらい話し合いや修正を繰り返しましたね。
それぐらい今回の新機種ではお客さまに迷わず簡単に使っていただけるという部分にはこだわって、ものづくりをしたという思いがあります。
編集部:
ディスプレイがついていると割れてしまう心配もお客さまには多少あるかと思いますが、その辺りの対策などはいかがですか?
KDDI 山澤氏:
もちろん全体的に堅牢性について、試験をさせていただいています。
一般的な使い方をされる上で傷ついたり割れたりすることがないよう検証はしていますので、安心して使っていただきたいと思います。
KDDI 三笠氏:
ディスプレイについてもうひとつこだわった部分で言うと、画面の小ささが目立ってしまわないように、電源を切った状態で本体とディスプレイの色味を合わせて違和感がないようにしています。
女性でも持ちやすいデザインをイメージ

編集部:
今回新機種を企画する上で、ターゲット層に変化はありましたか?
KDDI 山澤氏:
「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」は若い女性の方にも手に取っていただきたいという思いもあり、企画を進めました。
これまではモバイルルーターというと男性が使われているイメージが強くて、前機種の「Speed Wi-Fi 5G X12」ではビジネスシーンでのニーズも多かったので幅広い年代の男性にお使いいただいています。
今回はあまりモバイルルーターを使ってこなかった女性の方でも持ちやすいデザインや、若い女性にくすみ系のカラーが流行っているというのを受けて、カタログの全体的な配色もそれを考慮してデザインしました。
編集部:
確かにデザインはメカニックな感じがなくなりましたよね。
触り心地もマットな感じで、それは初めて実機を触らせていただいた時に感じたところです。
KDDI 山澤氏:
あとは女性が見た時に実際にどのような場面で使えるのか想像していただけるよう、生活に溶け込んだユースシーンをカタログやホームページに掲載するなど、訴求方法にもこだわっています。
新生活のスタートを意識して2025年3月27日に発売
編集部:
発売のタイミングについては、調整やこだわりはありましたか?
KDDI 山澤氏:
もともと新機種として企画を始めたタイミングでは、発売日のスケジュールが今よりも後に設定されていたんです。
しかし、我々としては新生活を始めるお客さまが多いタイミングでぜひ使ってほしいという思いがあったので、メーカーさんにも開発期間の短縮や生産工場との調整などご協力をいただきました。
それでなんとか2025年3月27日の発売にこぎ着けたという部分はあります。
「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」のスペックに対するこだわり

「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」では前機種の「Speed Wi-Fi 5G X12」と比べて、以下の点に違いや特徴がある。
- バッテリー容量は5,400mAhに大幅アップ
- Wi-Fi接続可能台数は最大16台から48台に
- ハイスペックスマホと同じチップセットを搭載
- Wi-Fi伝送速度が2倍以上に向上
「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」のスペックについて、三笠氏・山澤氏に聞いた。
バッテリー容量は5,400mAhに大幅アップ
編集部:
「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」のバッテリー容量は5,400mAhと、「Speed Wi-Fi 5G X12」の4,000mAhから大幅にアップしていますが、これもお客さまからの要望などがあったのでしょうか?
KDDI 山澤氏:
そうですね、実際にお客さまの声として「電池の持ちをもっと良くしてほしい」という声はいただいたので、今回新機種を企画するにあたってそこは必ず実現させたいという思いはありました。
KDDI 三笠氏:
バッテリー容量は大きくなりましたが、連続通信時間は約540分で「Speed Wi-Fi 5G X12」と差はありません。
しかし、連続待受時間は2倍以上の約880時間になっているので、ユーザー調査で多かった「細かく使う」という時に体感できるレベルで電池持ちが伸びていると思います。
そこは実際に使ってみないと見えにくい部分なので、ぜひ体験していただきたいです。
Wi-Fi接続可能台数は最大16台から48台に
編集部:
接続可能台数も最大16台から最大48台と増えましたが、ニーズ的にはどのようにお考えですか?
KDDI 山澤氏:
接続可能台数に関してはお客さまからのご意見というより、企画する上で前機種より増やしたいという気持ちがありました。
今回ドックを同梱してモバイルルーターでありながらホームルーターのようにも使っていただきたいと訴求する際に、接続可能台数がホームルーター並みにあることでお客さまの納得感につながると考えたからです。
「接続する機器はそんなに多くないのでは?」という意見もありますが、最近Wi-Fiで繋げられる機器も増え続けているので、意外と「前機種の16台だと足りなかった」という声も聞かれました。
最大48台の機器がつなげられるようになったことで、お客さまも安心していただけるのではないかと思っています。
ハイスペックスマホと同じチップセットを搭載

「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」はチップセットにクアルコム社のSnapdragonを採用している。
KDDI 三笠氏:
新機種の電池持ちを向上させたいというのは開発する上での最優先事項でもあったので、メーカーさんに電池持ちを向上したいと要望した結果、Snapdragonをご提案いただき採用に至りました。
編集部:
Androidスマホでもよく使われているチップセットですね。
KDDI 山澤氏:
そうです、ガジェット好きな方にとってはよくご存知のチップセットだと思うので、刺さる方には刺さるかなという部分ではあります。
販売店のスタッフにも、Snapdragonという名前に馴染みのないお客さまには「スマートフォンで使われているものと同じなんですよ」という風にお伝えしてくださいとお願いしています。
Wi-Fi伝送速度が2倍以上に向上
編集部:
速度面でこだわったポイントはありますか?
KDDI 山澤氏:
最大通信速度は下り3.5Gbps、上り286Mbpsですが、さらに細かくお伝えするとWi-Fiの伝送速度というものが「Speed Wi-Fi 5G X12」の2倍以上になっています。
Wi-Fi伝送速度はルーターとルーターに接続する端末との間で通信するスピードのことで、実際にお客さまが例えばスマホでインターネット接続をする時などの「速い」「遅い」に関わってきます。
最大通信速度をどれだけ速くしても、Wi-Fi伝送速度が遅いと実際に出るスピードも遅くなります。
「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」のWi-Fi伝送速度が2倍以上になったということは、体感としても前機種より速いと感じられる可能性が高いという点をお伝えしたいです。
「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」発売後のお客さまからの反響は?
「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」の発売から1か月が経ち、実際に購入した人からもさまざまな反響が届いているという。
編集部:
「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」を購入したお客さまからは、どのような声が聞かれますか?
KDDI 山澤氏:
今回大きな変更点でもあったドックの同梱に対しての反響は大きいですね。
ドックがあることで「有線でも使えていい」「セットになっているから別途買わなくてもいいのが良い」という声をいただいています。
また、接続可能台数が増えたことを評価してくださるお客さまが意外と多くいるという印象です。
さらにKDDI営業部の松村愛子氏は、新機種発売後にお客さまの反応の違いを感じたという。
KDDI 松村氏:
ホームルーターとモバイルルーターでどちらを選ぶか悩んでいたお客さまも一定数いる中で、新生活の始まる春はホームルーターが約6割と多かったのが実情でした。
しかし、「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」が販売開始されてからは、ホームルーターとモバイルルーターの割合がほぼ同じになり、少しモバイルルーターの方が多くなっているという印象を受けています。
お客さまからも好評なお声はいただいていますし、パートナー企業様とも商談する中で前機種と比較してもモバイルルーターの人気が高まっていると感じています。
企画担当者が語る「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」の電波が良くなる置き方
モバイルルーターは端末そのもので電波を受信し、さらに端末へWi-Fiを飛ばすため、置き場所ひとつで速度や安定性が左右される可能性がある。
前機種より速度の向上が期待できる「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」だが、三笠氏・山澤氏に電波が良くなる置き方を聞いた。
- ドックに置いたほうがWi-Fiの安定性が向上する
- ドックや端末は電波が干渉しにくい場所に設置する
- 周波数の変更もおすすめ
KDDI 山澤氏:
「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」はドックに置いた時にWi-Fiの電波が最も均一な方向に届けられるベストな位置になるようこだわりました。
ドックに置いていただいた方がWi-Fiの安定性が向上する理由としては、そこにあります。
編集部:
ドックは絶妙な角度で設計されているんですね。
KDDI 山澤氏:
あとはルーター全般に言えることですが、置き場所は電波が受信しやすい窓の近くにしていただきたいです。
また、よくテレビの裏とかお部屋の床の上などに置かれる方もいらっしゃるのですが、電波の飛んでいく方向を考えると高い場所に置いてほしいというのはお伝えしたいところです。
編集部:
棚の上とかが良いですか?
KDDI 山澤氏:
そうですね、ただ棚も設置に向いていない材質があって金属製のラックとか金属製でなくても閉鎖された棚の中は電波に干渉してしまうのでおすすめできません。
電波干渉で言うと水槽など水の近くや電子レンジなどの近くも、避けていただきたい場所ではあります。
編集部:
窓の近くでも隣のお宅の壁と面しているところより、障害物がないところが良さそうですね。
KDDI 三笠氏:
同じ家の中でも、例えば私の自宅はリビング側の窓と寝室の窓で電波をキャッチしている基地局が違うようです。
リビング側は電波状況が良いんですが、寝室では通信速度が落ちたりということもあるので、お部屋のどこに置くのがベストなのかもいくつか試していただくといいですね。
あとは端末の出荷時はWi-Fiの周波数帯を2.4GHzに設定しているのですが、5GHzにしていただくと電波干渉を受けにくくなるのでスピードが上がることが多いです。
ただ、接続する通信機器が古いものだと5GHzに対応してない場合があるので、初期値は2.4GHzにしています。
「Speed Wi-Fi DOCK 5G」シリーズの今後について

「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」はシリーズ化を想定して、01と名付けられている。
モバイル機器として進化を続ける「Speed Wi-Fi DOCK 5G」シリーズの今後について、具体的な構想はあるのか聞いた。
編集部:
「Speed Wi-Fi DOCK 5G 02」の企画とかはスタートされていたりしますか?
KDDI 三笠氏:
まだですね、さすがに「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」が発売したばかりなので。
今はとにかくお客さまが我々の想定通りに快適にお使いいただけるのか、満足していただけるのかというフィードバックを得たいですね。
我々のネットワークや技術もどんどんアップデートしているので、それに合わせたタイミングやお客さまのニーズなど必要に応じて端末も新しく開発していく形になると思います。
KDDIではこれまで新端末や担当者に焦点を当てたインタビューを受けること自体が少ないそうだが、「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」の企画の立役者である三笠氏・山澤氏に話を聞くことで、使いやすさや電池持ち、接続可能台数の向上といったユーザーの要望やニーズを実現し、より快適に使ってもらいたいという熱い想いが端末やドック同梱という販売方法に込められていると分かった。
「Speed Wi-Fi DOCK 5G」の今後のシリーズ展開にも、利用者の生の声が大きく反映されてくのだろう。
KDDIの担当者やメーカーが細かくこだわり抜いて企画された本製品は、新しいモバイルルーターとして多くの人の役に立つに違いない。
会社概要
名称:KDDI株式会社
設立:1984年6月1日
代表取締役社長:松田 浩路
本社所在地:東京都千代田区飯田橋3丁目10番10号 ガーデンエアタワー
企画・取材・撮影 / ALL CONNECT MAGAZINE編集部
文 / 編集部 川口 沙織