本文へ移動
オールコネクトマガジン

次世代iPhoneの購入意向と価格に関する意識調査(2026年5月)

実施
2026年5月
対象
iPhoneを現在使用している全国の男女
有効回答数
n=500
方法
インターネット調査(クラウドワークスによるWEBアンケート)
集計CSV

株式会社ALL CONNECT(本社:福井県福井市)が運営する通信メディア「オールコネクトマガジン(https://all-connect.co.jp/magazine/)」は、2026年5月、全国のiPhoneユーザー500名を対象に「次世代iPhoneの購入意向と価格に関する意識調査」を実施しました。

円安・関税・AI搭載による価格上昇が現実味を帯びるなか、次世代iPhoneへの買い替えをどう考えているのか。今回の調査では、8割近いユーザーが値上がりを懸念しており、「20万円超なら購入をやめる」層が全体の9割を超えることが明らかになりました。

調査目的

円安や関税、AI機能の搭載などを背景に、次世代iPhoneの価格が上がる可能性が語られています。

本調査は、iPhoneを現在使っている人が、価格が上がった場合でも次のiPhoneを購入するか、どの程度の価格まで許容できるか、どのような機能や進化なら値上がりに納得できるか、また折りたたみiPhoneやAI機能、Androidへの乗り換えをどう考えているかを把握するために実施しました。

iPhoneの買い替えを考えている人が判断する材料として、利用者の意向を数字で示すことを目指しました。

調査概要

調査対象
iPhoneを現在使用している全国の男女
調査時期
2026年5月
有効回答数
n=500
調査方法
インターネット調査(クラウドワークスによるWEBアンケート)
調査項目
  1. 現在使用しているiPhoneシリーズ
  2. 次期iPhoneの購入意向(価格上昇時)
  3. 許容できる端末価格
  4. 値上がりを納得できる機能・進化(複数回答)
  5. 折りたたみiPhoneへの興味
  6. 折りたたみiPhoneの許容価格(興味あり層・複数回答)
  7. AI機能(Apple Intelligence等)の購入後押し効果
  8. Androidへの乗り換え意向
注記
本調査はインターネットリサーチによる参考調査です。
調査主体
オールコネクトマガジン編集部(株式会社ALL CONNECT)
利用条件
出典を書けば引用・転載・加工できます(CC BY 4.0)

Q6(折りたたみiPhoneの許容価格)はQ5で「興味がある」と回答した201名を母数とする。回答者の性別・年代等の属性データは取得していない。

調査結果サマリー
  • 「絶対買う」は16%。 残り84%は価格次第で考えが変わる
  • 許容できる上限は「10〜13万円未満」が最多(36%)。 20万円以上でも買うのはわずか1.4%
  • 価格が上がっても「バッテリー改善なら買う」が79%。2位:薄型化軽量化(34.4%)の2倍以上
  • 64%がAndroid乗り換えを検討中。「iPhoneじゃないとダメ」は36%のみ
目次

【結論】値上がりしても買う人は16%。iPhoneの「条件付き離れ」が始まっている

次世代iPhoneへの購入意向はあるものの、「値上がりしても必ず買う」と答えたのは全体の16%にとどまった。残る84%は価格次第で購入を見直す「条件付き購入層」だ。

SURVEY DATAn=500・単一回答
次期iPhoneの購入意向(価格上昇時)
63.0%値上がり幅によっては再…
値上がりしても購入する16.0%
値上がり幅によっては再検討する63.0%
値上がりするなら購入をやめる21.0%
出典:オールコネクトマガジン「次世代iPhoneの購入意向と価格に関する意識調査」(n=500・2026年5月実施・インターネット調査(クラウドワークスによるWEBアンケート))

値上がりした場合の購入意向をたずねると、「値上がりしても購入する」は16%にとどまり、63%が「値上がり幅によっては再検討する」と答えた。「値上がりに関係なく買う」は少数派で、多くは「値上がり幅によっては再検討する」という条件付きの回答だった。

割合
値上がりしても購入する16%
値上がり幅によっては再検討する63%
値上がりするなら購入をやめる21%

一方、「値上がりするなら購入をやめる」と答えた層も21%いた。iPhoneへの愛着はあっても、価格への不安がブレーキになっている構図が見える。

ポイント
  • 値上がり幅によっては再検討する:63%
  • 値上がりに関係なく買う:16%
  • 84%は「価格次第」の条件付き購入層
  • 買わない層の理由も「iPhoneが嫌い」ではなく「価格への不安」が中心

古い機種ユーザーほど「やめる」と答えた割合が高い

機種別に見ると、iPhone 12以前(発売から4年以上)のユーザーが「値上がりなら購入をやめる」と答えた割合は34.6%と全シリーズ中で最も高かった。一方、iPhone 15・16など直近モデルのユーザーでは同割合が20%前後にとどまる。

SURVEY DATAn=500・単一回答
現在使用しているiPhoneシリーズ
26.0%iPhone 12シリ…
iPhone 12シリーズ以前26.0%
iPhone 13シリーズ14.4%
iPhone 14シリーズ13.2%
iPhone 15シリーズ14.6%
iPhone 16シリーズ20.6%
iPhone 17シリーズ11.2%
出典:オールコネクトマガジン「次世代iPhoneの購入意向と価格に関する意識調査」(n=500・2026年5月実施・インターネット調査(クラウドワークスによるWEBアンケート))
数値を表で見る
利用iPhone値上がりしても購入する値上がり幅によっては再検討する値上がりするなら購入をやめる
iPhone 12シリーズ以前10%55.4%34.6%
iPhone 13シリーズ9.7%61.1%29.2%
iPhone 14シリーズ18.2%56.1%25.8%
iPhone 15シリーズ19.2%69.9%11%
iPhone 16シリーズ19.4%68.9%11.7%
iPhone 17シリーズ25%71.4%3.6%

これには構造的な理由がある。4年以上前に購入したユーザーが次に買い替えるとき、価格は「当時の10万円台」から「今の17〜18万円台」へと一気に跳ね上がる体感がある。毎年買い替えるユーザーには「じわじわとした値上がり」に見えても、長期ユーザーには「一度に7万円値上がりした」という体感になる。

内閣府の消費動向調査(2025年3月)によると、携帯電話の平均使用年数は4.3年(出典:内閣府 消費動向調査 2025年3月)。スマホを長く使う傾向が年々強まるほど、次の買い替え時に感じる価格差は大きくなる。長期ユーザーの離脱リスクは今後さらに高まりうる。

「今の機種で十分」派が増えている背景

購入をためらう理由として「今の機種でまだ十分」という回答も目立った。スマホのスペックが成熟し、毎年の進化を実感しにくくなっていることが背景にある。

カメラ・処理速度・通信速度のいずれも、数年前のモデルで日常使いには十分なレベルに達している。「壊れるまで使う」「新機能にピンとこない」という声は特に30〜40代の回答者に多く見られた。

機能進化の訴求だけでは買い替えを促しにくくなっており、価格が適正でないと判断された瞬間に購入をやめる、という行動パターンが定着しつつある。

「13万円の壁」─ 36%が10万円〜13万円未満を上限と回答

次世代iPhoneに許容できる価格の上限として、最も多い回答は「10万円〜13万円未満」(36%)だった。13万円を超えると許容する人の割合が急減する「壁」が存在する。

SURVEY DATAn=500・単一回答
許容できる端末価格
36.0%10万円~13万円未満
10万円未満24.8%
10万円~13万円未満36.0%
13万円~15万円未満18.8%
15万円~18万円未満14.0%
18万円~20万円未満5.0%
20万円以上でも購入する1.4%
出典:オールコネクトマガジン「次世代iPhoneの購入意向と価格に関する意識調査」(n=500・2026年5月実施・インターネット調査(クラウドワークスによるWEBアンケート))

価格帯ごとに回答の分布を見ると、13万円未満までで累計60.8%(約6割)が許容の上限と回答している。一方で20万円以上でも買うと答えたのは1.4%にとどまる。

許容できる価格帯割合
10万円未満24.8%
10〜13万円未満36%(最多)
13〜15万円未満18.8%
15~18万円未満14%
18〜20万円未満5%
20万円以上1.4%

「20万円超なら買わない」層は累計で90%を超える。仮に次世代モデルのProシリーズが20万円台に突入した場合、購買層が大幅に絞られる可能性が高い。

ポイント
  • 許容価格の最多回答:10〜13万円未満(36%)
  • 13万円未満までで累計60.8%が許容の上限
  • 20万円以上でも買う:1.4%のみ

なぜ13万円が「許容の上限」になるのか

13万円という数字は、現在の「iPhone 15 128GB」の定価(124,800円)とほぼ一致する。つまり多くのユーザーにとって「今持っている機種と同じくらい」が許容の上限だ。

iPhoneの価格は2020年のiPhone 12(約87,000円)から現行モデルまですでに4万円近く上がっている。「また上がるなら、もう乗り換えられない」という感覚が「13万円の壁」をつくり出している。

競合Androidとの価格比較が「壁」を意識させる

「13万円の壁」は、競合Android端末との相場感とも連動している。Galaxy S25(12万円台〜)、Google Pixel 9(8万円台〜)など、iPhoneと同等以上の評価を受けるモデルが13万円以下で揃いつつある。

かつてiPhoneが「高くても買う」対象だったのは、Androidとの性能差が明確だったからだ。しかし今、その差は縮まっている。「iPhoneと同じくらい使えるAndroidが13万円以下で買える」という状況が、ユーザーの価格基準を押し下げている。価格の比較対象がiPhone同士ではなく、Android端末にも広がっているのが現在の市場だ。

価格が上がっても「バッテリーが改善するなら買う」が79%─購入の決め手ランキング

「価格が上がるとしたら、どの機能・進化があれば購入できるか」という質問に対し、最も多かったのは「バッテリー持ちの大幅向上」(79.0%)だった。2位の「本体の薄型化・軽量化」(34.4%)の約2倍以上の票を集め、圧倒的な1位となった。

SURVEY DATAn=500・複数回答
値上がりを納得できる機能・進化(複数回答)
バッテリー持ちの大幅向上79.0%
本体の薄型化・軽量化34.4%
カメラ性能の進化33.4%
チップ性能の大幅向上25.6%
AIアシスタント(Siri)の向上13.4%
折りたたみデザインの採用9.2%
値上がりなら買わない9.4%
出典:オールコネクトマガジン「次世代iPhoneの購入意向と価格に関する意識調査」(n=500・2026年5月実施・インターネット調査(クラウドワークスによるWEBアンケート))
数値を表で見る
購入の決め手となる機能割合
バッテリー持ちの大幅向上79%
本体の薄型化・軽量化34.4%
カメラ性能の進化33.4%
チップ性能の大幅向上25.6%
AIアシスタント(Siri)の向上13.4%
折りたたみデザインの採用9.2%
どれがあっても値上がりなら買わない9.4%

※複数回答可

Appleはカメラ機能の進化を毎年の訴求ポイントにしているが、ユーザーが価格上昇の対価として求めているのはバッテリーだ。「カメラは十分すぎるほど良い。バッテリーが格段に良くなるなら多少高くても買う」という声が調査の自由回答でも多く見られた。

ポイント
  • 購入決め手1位:バッテリー持ちの大幅向上(79.0%)
  • 購入決め手2位:本体の薄型化・軽量化(34.4%)
  • 購入決め手3位:カメラ性能の進化(33.4%)
  • 「どれがあっても値上がりなら買わない」は9.4%にとどまる

バッテリーが1位になった理由─ スマホの「使われ方」が変わった

バッテリーへの改善が突出して高い背景には、スマホの使い方の変化がある。動画視聴・地図ナビ・キャッシュレス決済・AIアシスタントなど、バッテリーを大量消費するシーンが5年前と比べて急増している。

電車移動中にYouTubeを見て、昼食はPayPayで払い、帰り道はGoogleマップを使う。この「普通の一日」だけでバッテリーを大きく消耗する。以前は「夜まで余裕でもった」端末が、今の使い方では「夕方には充電が必要」になる。スペックが劣化したのではなく、求められる性能の基準が上がっている。

「どれがあっても買わない」は9.4%─価格次第で大半は購入に動く

「どれがあっても値上がりなら買わない」と答えたのは9.4%にとどまった。裏を返せば、約9割のユーザーは機能次第で購入を検討する余地があるということだ。

iPhone 16シリーズからバッテリー容量と効率が改善され、実際に「一日余裕でもつ」という評価が増えている。次世代モデルでもこの流れが続けば、値上がりへの抵抗感を和らげる材料になりうる。

「少し高くても、バッテリーが格段によくなるなら買う」という層が一定数いることが今回の調査から見えてくる。

値上がりでAndroid乗り換えを「検討する」が64%─ 「iPhoneでなければ」の時代は終わりつつある

次世代iPhoneが値上がりした場合にAndroidへの乗り換えを「検討する・すでに検討中」と答えたのは64%だった。「絶対にiPhoneを使い続ける」と明確に答えたユーザーは36%にとどまる。

SURVEY DATAn=500・単一回答
Androidへの乗り換え意向
53.8%価格次第では検討する
乗り換えは考えていない36.2%
価格次第では検討する53.8%
既に検討している10.0%
出典:オールコネクトマガジン「次世代iPhoneの購入意向と価格に関する意識調査」(n=500・2026年5月実施・インターネット調査(クラウドワークスによるWEBアンケート))

特に注目すべきは「すでに検討している」が10%に達していることだ。まだ次世代モデルの価格も発表されていない段階で、10人に1人がAndroidへの乗り換えを現実的な選択肢として考えている。

Android乗り換え意向割合
すでに検討している10%
値上がりしたら検討する53.8%
検討しない36.2%
ポイント
  • Android乗り換え「検討する・検討中」:64%
  • 「すでに検討している」だけで10%(10人に1人)
  • 「絶対にiPhoneを使い続ける」は36%のみ
  • 価格発表前の時点でこの数字は、iPhoneの囲い込みが想定より弱いことを示している

それでもiPhoneを使い続ける理由─「Apple製品同士のつながり」が乗り換えを踏みとどまらせる

「乗り換えを検討しない」36%のユーザーに理由を聞くと、価格への納得よりも「不便になりたくない」という声が目立った。

具体的には「MacやiPadと写真・メモが自動で同期される」「Apple WatchがiPhoneとセットで動く」「AirDropでその場でファイルを送れる」といった、Apple製品同士でしか使えない機能への依存が大きい。

Androidに乗り換えた瞬間、こうした連携がすべて使えなくなる。端末を買い替えるだけでなく、日常の使い方を一から変える必要が出てくる。

「iPhoneは高いと思う。でも乗り換えたらもっと不便になる」──この感覚が、価格への不満があっても買い替えを続けさせている。

こうした「離脱しにくい構造」がある一方で、Android端末の選択肢は年々広がっている。2026年2月にはGoogleが日本市場でSamsungを上回りシェア2位に浮上するなど(出典:Counterpoint Research、2026年5月)、Pixel・Galaxyの存在感は増している。

「乗り換えを検討する」64%という数字の背景には、価格への不満だけでなく、Android端末の選択肢が多様化したという市場の変化がある。

「折りたたみiPhone」への興味は40.2%──期待と懐疑が拮抗

Appleが折りたたみiPhoneを発売した場合に「興味がある」と答えたのは40.2%。一方で「興味がない」は49%と過半数近くにのぼり、期待と懐疑が拮抗している結果となった。

SURVEY DATAn=500・単一回答
折りたたみiPhoneへの興味
31.6%やや興味がある
非常に興味がある8.6%
やや興味がある31.6%
どちらともいえない10.8%
あまり興味がない27.4%
全く興味がない21.6%
出典:オールコネクトマガジン「次世代iPhoneの購入意向と価格に関する意識調査」(n=500・2026年5月実施・インターネット調査(クラウドワークスによるWEBアンケート))
数値を表で見る
折りたたみiPhoneへの興味割合
非常に興味がある8.6%
やや興味がある31.6%
どちらともいえない10.8%
あまり興味がない27.4%
全く興味がない21.6%

「非常に興味がある」は8.6%にとどまり、「やや興味がある」(31.6%)を合わせて40.2%が興味を示した。ただしこれは「発売されたら気になる」程度の関心であり、実際の購入意向とは異なる点に注意が必要だ。

ポイント
  • 折りたたみiPhoneに「興味あり」:40.2%
  • 「興味なし」が49%と過半数近くを占める
  • 「非常に興味がある」はわずか8.6%にとどまる

折りたたみiPhoneの許容価格は「15万円未満」が最多──高価格帯への抵抗は大きい

興味があると答えた201名(40.2%)に許容価格を聞いたところ、「15万円未満」が最多(66.7%)だった。折りたたみスマートフォンは構造上コストがかかるため各社とも高価格帯での展開が多いが、ユーザーの期待価格との乖離は大きい。

SURVEY DATA201名・回答251件・複数回答
折りたたみiPhoneの許容価格(興味あり層・複数回答)
1位15万円未満66.7%
15万円~18万円未満28.9%
18万円~20万円未満17.4%
20万円~25万円未満9.5%
25万円以上でも検討する2.5%
※ 複数回答(許容できる価格帯をすべて選択)。割合は折りたたみに興味あり層201名に占める比率で、合計は100%を超える
出典:オールコネクトマガジン「次世代iPhoneの購入意向と価格に関する意識調査」(n=500・2026年5月実施・インターネット調査(クラウドワークスによるWEBアンケート))
数値を表で見る
折りたたみiPhoneの許容価格割合(興味あり201名中)
15万円未満66.7%(最多)
15万円〜18万円未満28.9%
18万円〜20万円未満17.4%
20万円〜25万円未満9.5%
25万円以上でも検討する2.5%

※興味があると回答した201名を対象に集計

▶ 第2弾分析を公開しました:折りたたみiPhone「興味あり」は4割、でも財布は「15万円未満」──予想価格30万円との深いギャップ(許容価格の詳細と、興味×Android乗り換えのクロス分析)

現在市場に出ているSamsungのGalaxy Z Fold・Z Flipシリーズは18〜25万円前後が中心価格帯だ。もし折りたたみiPhoneが同様の価格で登場した場合、興味を持つ層の大半が「想定価格より高すぎる」と感じる可能性が高い。

折りたたみiPhoneに興味があっても「手が届かない」という状況になれば、Android勢の折りたたみ端末への流出リスクも生まれる。価格設定がユーザーの取り込みを左右する重要な変数になりそうだ。

折りたたみへの関心が高いほどAndroid乗り換えも視野に入れている

クロス集計を見ると、折りたたみiPhoneに「非常に興味がある」と答えた層のうち58.2%がAndroidへの乗り換えを「検討する・すでに検討中」と回答している。一方、「全く興味がない」層でも同割合は50%にのぼる。

折りたたみ端末に関心を持つユーザーは、もともとスマートフォンの新しい体験に積極的な層だ。Appleが折りたたみモデルを出さない、あるいは価格が合わないと判断した場合、Galaxy Z FoldやPixel Foldといった選択肢へ流れる可能性がある。「折りたたみへの関心」はiPhoneへのロイヤルティの高さを意味しない。

ポイント
  • 折りたたみに「非常に興味がある」層の58.2%がAndroid乗り換えも検討
  • 許容価格は「15万円未満」が最多(66.7%)で、Galaxy・Pixelの折りたたみ価格帯と乖離がある
  • 価格次第でAndroid折りたたみへの流出リスクあり

AI機能の進化は購入の後押しに「ならない」が57.6%─「AI=売り」はまだ通じない

Apple IntelligenceなどのAI機能の進化が次期iPhoneの購入の後押しになるか聞いたところ、「あまり関係ない」「全く関係ない」の合計が57.6%と過半数を超えた。一方で「後押しになる」は42.4%にとどまる。

SURVEY DATAn=500・単一回答
AI機能(Apple Intelligence等)の購入後押し効果
45.6%あまり関係ない
大きな後押しになる6.8%
やや後押しになる35.6%
あまり関係ない45.6%
全く関係ない12.0%
出典:オールコネクトマガジン「次世代iPhoneの購入意向と価格に関する意識調査」(n=500・2026年5月実施・インターネット調査(クラウドワークスによるWEBアンケート))
数値を表で見る
AI機能は購入の後押しになるか割合
大きな後押しになる6.8%
やや後押しになる35.6%
あまり関係ない45.6%
全く関係ない12.0%

「大きな後押しになる」はわずか6.8%。Appleが2025年にApple Intelligenceを前面に打ち出してiPhone 16・17を訴求してきたが、ユーザー側の評価はまだ追いついていない実態が浮かび上がった。

ポイント
  • AI機能が購入の「後押しになる」:42.4%
  • 「あまり・全く関係ない」が57.6%と過半数
  • 「大きな後押しになる」はわずか6.8%

「使えるAI」がまだ実感されていない

AI機能が購入理由として機能しない背景には、「実際に使っている機能かどうか」という実感の差がある。Apple IntelligenceはiPhone 16シリーズから本格搭載されたが、日本語対応が限定的だったこともあり、恩恵を感じているユーザーはまだ少ない。

今回の調査でも、購入の決め手ランキング(Q4)においてAI機能(Siriの向上)は13.4%で5位にとどまった。バッテリー(79%)・薄型化(34.4%)・カメラ(33.4%)と比べると、AI機能への期待値は現時点では低い。

ただし、42.4%が「後押しになる」と答えていることも事実だ。AI機能が日常的に「役に立つ」と実感できるレベルになれば、購買意欲を押し上げる可能性はある。現時点では「まだ本領発揮されていない」という評価が、この数字に表れていると読める。

AI単独では価格上昇の説明にならない

今回の調査を通じて見えてくるのは、ユーザーが価格上昇の「対価」に求めているのはAIではなく、バッテリーと価格そのものだということだ。

Appleは次世代モデルでもAI機能の強化を訴求ポイントにすると見られているが、「AI搭載だから高くても買う」という論理はまだユーザーに届いていない。値上がりへの正当化としてAI機能を前面に出す戦略は、少なくとも現時点では逆効果になりうる。「AI機能より、まずバッテリーを直してほしい」というユーザーの本音が、今回の調査結果に一貫して表れている。

折りたたみ&AI機能 まとめ
  • 折りたたみへの興味は40.2%だが、許容価格は「15万円未満」が最多で実購入への壁は高い
  • 折りたたみに関心が高い層ほどAndroid乗り換えも視野に入れており、囲い込みにはならない
  • AI機能は57.6%が「購入に関係ない」と回答。値上がりの正当化材料としてはまだ機能していない
  • ユーザーが価格上昇の対価として求めているのは一貫して「バッテリー改善」(79%)

なぜ今、iPhoneの価格上昇はユーザーの限界点に達しつつあるのか─ 3つの構造的背景

今回の調査結果は、単なる「値上げへの不満」ではない。円安・買い替えサイクルの長期化・Android勢の台頭という3つの構造変化が重なった結果として読む必要がある。

【背景1】円安が生んだ「5年で7万円値上がり」の現実

2026年5月時点でドル円は157円台と高止まりしており、日本のiPhone価格は上昇圧力にさらされ続けている。

iPhone 12 Proの発売時の価格は約106,800円(税別・税込117,480円)。現行のiPhone 17 Proは約179,800円。5年で約7万円以上の値上がりだ。

米国でも同期間に約100ドルの値上がりはあるが、円安の影響で日本の値上がり幅は米国の約4倍に達している。ドル円が150円台後半で推移し続ける限り、この構造は変わらない。

さらにAI需要によるメモリ高騰が次世代モデルの価格に転嫁されると予想されており、値上がり圧力は続く見通しだ。

モデル発売年日本定価(128GB)
iPhone 12 Pro2020年106,800円
iPhone 14 Pro2022年149,800円
iPhone 16 Pro2024年159,800円
iPhone 17 Pro2025年179,800円

【背景2】スマホの平均使用年数は4.3年─長期ユーザーほど「価格ショック」が大きい

内閣府の消費動向調査(2025年3月実施)によると、携帯電話の平均使用年数は4.3年(出典:内閣府 消費動向調査 2025年3月)。スマホを長く使う人が増えるほど、買い替え時に感じる価格の落差は大きくなる。

かつては2年サイクルでの買い替えが標準だったが、端末価格の上昇とスペックの成熟により「まだ使える」と感じる期間が延びた。4年前に10万円台で買ったiPhoneの次を探すと、今の市場では17〜18万円台が普通になっている。この「4年分の価格差」を一度に体感するのが長期ユーザーの現実だ。

今回の調査で、iPhone 12以前のユーザーが「値上がりなら購入をやめる」と答えた割合が34.6%と最も高かったことは、この構造と一致している。

【背景3】Google Pixelが日本市場2位に浮上─ 対抗軸が整ってきた

2026年2月、日本のスマートフォン市場でGoogleがSamsungを上回り市場シェア2位に浮上した。競争力のある価格戦略とキャリア施策の効果が背景にある。(出典:Counterpoint Research)

Appleは引き続き首位を維持しているが、手頃な価格で高品質なAndroid端末の選択肢が広がるなか、「iPhoneでなければならない理由」の説明コストは高まっている。

Google PixelはAI機能・カメラ・ソフトウェアの更新サポートで高評価を得ており、8〜15万円台というiPhoneより明確に安い価格帯で展開している。

「iPhoneと似た体験が、もっと安く手に入る」という選択肢の存在が、今回の調査でAndroid乗り換え検討が64%に達した背景にあると考えられる。

3つの背景まとめ
  • 【背景1】円安で5年間に約7万円超の値上がり。メモリ高騰で上昇圧力は今後も続く
  • 【背景2】使用年数4.3年の長期化で、買い替え時の「価格ショック」が大きくなっている
  • 【背景3】Google Pixelが日本市場2位へ。Android端末の選択肢が多様化している

まとめ 「価格とバッテリー」が次世代iPhoneの分岐点

今回の調査が示すのは、iPhoneユーザーの「条件付き離れ」が静かに、しかし着実に広がっているという現実だ。

「値上がりしても購入する」と答えた層はわずか16%。残り84%は価格次第で判断が揺れる。許容上限は「13万円未満」が最多であり、これを大きく超えれば64%がAndroidへの乗り換えを検討すると答えている。

一方で、引き留める要素もある。「バッテリー改善なら買う」が79%と圧倒的で、ユーザーが求めているのは目新しいAI機能(57%が「購入に関係ない」と回答)ではなく、日常の不満解消だ。

折りたたみへの興味も40%あるが、許容価格は15万円未満が最多で、実購入へのハードルは依然高い。

長期ユーザーの価格ショック、Android端末の品質向上、円安による継続的な値上がり─この3つが重なる今、Appleにとって日本市場の価格戦略を再考する節目といえる。

次世代モデルの発表時、「13万円の壁」を超えるか否かが、ユーザーの選択を大きく分けることになりそうだ。

よくある質問(FAQ)

次世代iPhoneを買う予定のある人はどのくらいいる?

500名中、「値上がりしても購入する」は16%にとどまった。63%が「値上がり幅によっては再検討する」、21%が「値上がりするなら購入をやめる」と答え、84%は価格次第という結果だった。iPhoneへの愛着はありつつも、価格への警戒感が買い替えのブレーキになっている。

iPhoneの端末価格はどのくらいまで許容されている?

最も多い回答は「10〜13万円未満」(36%)。13万円未満までで累計60.8%が上限と回答しており、20万円以上でも買うと答えたのは1.4%のみ。現行のiPhone 15の定価水準(約124,800円)が、多くのユーザーの「上限の基準」になっていると考えられる。

次期iPhoneを購入する決め手として最も多かった機能は?

「バッテリー持ちの大幅向上」が79.0%で1位。2位の「本体の薄型化・軽量化」(34.4%)の約2倍以上の票を集めた。Appleがカメラ機能を毎年の目玉として打ち出す一方で、ユーザーが価格上昇の対価として求めているのはバッテリーという「ズレ」が浮き彫りになった。

値上がりしたらAndroidに乗り換える人はどのくらいいる?

64%が乗り換えを「検討する・すでに検討中」と回答した。「すでに検討中」だけで10%にのぼる。まだ価格発表前の段階でこの数字は、iPhoneのブランドロイヤルティが想定より低下している可能性を示している。

それでもiPhoneを使い続ける人の理由は?

「MacやiPadとの連携」「LINEや写真の引き継ぎが面倒」など、Appleエコシステムへの依存が主な理由だ。価格が高くても乗り換えにコストを感じる層が一定数おり、Apple製品同士のつながりがiPhoneの離脱防止に機能している。

折りたたみiPhoneへの関心はどのくらいある?

「興味がある」は40.2%、「興味がない」は49%と過半数近くが懐疑的だった。興味があると答えた層でも、許容価格は「15万円未満」が最多(66.7%)で、現在のAndroid折りたたみ端末の価格帯とは大きな乖離がある。価格次第では購入に踏み切れない層が多いと見られる。

AI機能の進化はiPhone購入の理由になる?

「あまり・全く関係ない」が57.6%と過半数を超えた。「大きな後押しになる」はわずか6.8%にとどまり、現時点ではAI機能は購入の決め手になりにくい。日本語対応の限定的なApple Intelligenceが十分に実感されていないことが背景にある。

なぜiPhoneの価格はここまで上がったのか?

円安(2026年5月時点で157円台)とメモリ高騰が主な要因。iPhone 12 Pro(2020年発売・約117,000円・税込)からiPhone 17 Pro(2025年発売・約180,000円)まで5年で約7万円以上値上がりしている。米国でも同期間に約100ドルの値上がりはあるが、円安の影響で日本の値上がり幅は米国の約4倍に達しており、ドル円が高止まりする限り実質値上げが続く構造だ。

今後Android市場はどう変わる?

2026年2月にGoogleが日本市場でシェア2位に浮上するなど、Android勢の存在感は増している。(出典:Counterpoint Research)

PixelやGalaxyなどAndroid端末の選択肢が広がるなか、以前と比べてiPhone一強とは言い切れない状況になっている。

【価格データについて】掲載している端末価格は参考値です。実際の販売価格はApple公式サイト・各キャリアにてご確認ください。

関連する調査