ワイヤレスゲートが「WG KOREA eSIM」で目指す世界ー現地の感覚を大切に自由な旅をサポートしたい

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株式会社ワイヤレスゲートは2026年3月4日、韓国の現地回線に接続できるeSIM「WG KOREA eSIM」をリリースした。

世界で急速に広がるeSIM市場に対し、日本は「eSIM後進国」と指摘されることも少なくない。

この状況下で、同社はなぜ韓国専用eSIMという新たな領域に挑んだのか。

企画の着想からリリースまでの裏側、狙うターゲット層、今後の戦略まで、プロジェクトを牽引したデジタルマーケティング事業部の野溝 瞳氏にインタビューした。

インタビュー企業紹介
野溝氏

野溝 瞳 氏
Nomizo Hitomi

株式会社ワイヤレスゲート デジタルマーケティング事業部

前職でのBtoCおよびBtoBマーケティングの経験を経て2025年入社。その後SIM関連のマーケティングチームに配属。新規事業の立ち上げメンバーとして、収益モデルの検討からWebサイトの構築、公開後の集客施策まで、一連のプロセスを実務担当として一気通貫で担当。
現在は、立ち上げ期に築いた基盤をもとに、事業をさらなる拡大フェーズへと導く役割を担う。

目次

ワイヤレスゲートが海外向けeSIMに踏み出した背景

WG KOREA eSIM
引用:WG KOREA eSIM

株式会社ワイヤレスゲートではこれまで、公衆無線LANサービスやWiMAXプロバイダなど国内向けの通信サービスを提供してきた。

海外旅行者向けのeSIMやインバウンド向けeSIMの実績はあったものの、海外専用の通信サービスは同社にとって新しい取り組みとなる。

今回、海外向けeSIMの第一歩として韓国を選んだ理由は、eSIM普及率の高さや旅行者のニーズなどの理由があったという。

オールコネクトマガジン編集部

まずは、なぜ海外向けのeSIMサービスを立ち上げたのかお聞かせください。

野溝氏

弊社はWiMAX等の通信サービスをメインに行っていますが、海外向けのeSIMやインバウンド向けのeSIMなどもサービスとして展開しておりました。

通信事業のビジョンとして、「主力であるWi-Fiサービスを基盤としつつ、グローバルeSIMサービスを成長の中核とする」という目標があります。

今後はよりグローバルに、もっと多くの人たちに役立つサービスを提供していくために、海外専用のeSIMに目を向けた形です。

オールコネクトマガジン編集部

海外専用のeSIMを始める上で、まず韓国を選ばれた理由をお聞かせください。

野溝氏

韓国は世界の中でもデジタル化が進んでいて、eSIMが広く普及しており、話題にもなりやすい国です。

まずは韓国専用のeSIMにトライするのが自然と考え、今回の企画がスタートしています。

オールコネクトマガジン編集部

韓国以外にも検討に上がった国はありますか?

野溝氏

最初はフランスやイギリスといったヨーロッパ圏も候補には上がりました。

しかし、韓国は日本でも旅行先として人気があり、eSIMの需要が高いため、最初に手掛ける国としてぜひチャレンジしたいと考えました。

WG KOREA eSIMは「現地の感覚」を重視して開発

WG KOREA eSIMインタビュー④
オールコネクトマガジン編集部

今回、この「WG KOREA eSIM」を開発してリリースに至るまで、どれくらいの期間を要したのでしょうか?

野溝氏

もともと海外専用のeSIMを提供したいという話は出ていましたが、実際にプロジェクトを立ち上げてリリースまでは4か月ほどです。

オールコネクトマガジン編集部

これまでは国内向けのサービスが多かったという中で、海外専用のeSIM開発に挑む際に、苦労した点などはありますか?

野溝氏

今までもインバウンド向けに、日本を訪れる海外のお客様向けの商品はありました。

ただ、日本以外の場所で使う商品という意味では知識がなく、対象国の市場調査から始めなければいけない点に苦労しました

どうしても日本人側の感覚になってしまうので、調査した結果が本当に正しいのか分からず、それが良いのか悪いのかという判断がつかないという部分で、壁にぶつかる場面が多かったように思います。

オールコネクトマガジン編集部

その壁はどのように乗り越えたのでしょうか?

野溝氏

実際に韓国によく渡航する方や韓国人の方にヒアリングを行い、生の声や現地の感覚を参考にしながら開発を進めました。

例えば、WG KOREA eSIMは電話番号付きのプランなのですが、韓国旅行中は電話番号があった方が便利だというお声をいただいたことが発端です。

「電話番号はあることが大前提」「もちろんあるんだよね」という意見をいただいたところから、電話番号付きプランとして開発しています。

オールコネクトマガジン編集部

そういった現地の方のリアルな意見がなければ、電話番号付きではないサービスやプランになっていた可能性もあったということですね。

そういった部分は、実際に使われる方の使いやすさにつながっていきますね。

野溝氏

そうですね、実際に韓国で使いやすいと感じてもらえれば嬉しいと思って設計させていただきました。

サービスの強みは現地回線×電話番号×データ無制限

WG KOREA eSIMプラン
引用:WG KOREA eSIM

WG KOREA eSIMではデータ無制限の音声通話付きSIMを、韓国大手通信事業者・SKテレコムの正規回線に接続して利用できる。

利用期間は2日間から90日間までと幅広く、短期から長期ステイまで対応する。

オールコネクトマガジン編集部

SKテレコムとの提携に至った理由は何ですか?

野溝氏

SKテレコム様を選んだ大きな理由としては、韓国国内でのシェア率の高さと現地空港でのサポートが受けられる点がありました。

お客様にとっての安心感や、今後のサービス改善なども見込めると期待した部分があります。

大手の安心感は、旅行者にとって心理的に大切なポイントだと考えています。

現地に溶け込むためのアイテムとしてのeSIM

WG KOREA eSIMインタビュー①
オールコネクトマガジン編集部

プランを設計する上では、どのようなコンセプトやイメージがありましたか?

野溝氏

「現地に溶け込むための便利アイテム」を意識しました。

便利さや価格、容量はもちろん、電話番号が使えることや回線の安心感などを重視して、気軽に韓国旅行を安心して楽しんでいただきたいという気持ちで設計しています。

今、韓国ではデータ専用SIMより、電話番号があった方が便利なことが多く、タクシーを呼んだり、現地の飲食店で順番待ちをしたりする場合にも、電話番号の入力が必要になります。

韓国をより快適に楽しむために、電話番号付きの韓国旅行SIMには需要があると思っております。

オールコネクトマガジン編集部

利用日数が幅広く選べるのも、便利なポイントですね。

野溝氏

お選びいただける利用期間は2日間から90日間まで用意しています。

日本の方であれば韓国旅行はだいたい3〜4日、長くても5日程度で十分なことが多いです。

一方、英語圏の方は10日間、15日間、あるいはデジタルノマドの方だと30日、60日と、ターゲットによってニーズが大きく変わってくるため、より多くのお客様に満足いただけるような設計にしています。

今後、用途やニーズに合わせて縮小する可能性はありますが、まずは幅広くということで設計しました。

オールコネクトマガジン編集部

現状で利用が多いプランはありますか?

野溝氏

日本人の方であれば、3日~4日が多く売れている印象です。

また、英語圏の方は分散してはいますが、8日間・10日間・15日間が多いという印象です。

オールコネクトマガジン編集部

ちなみに、もし3日間のプランを最初に購入されたお客様が、やっぱり1週間使いたいとなった時は、どういう対応になりますか。

野溝氏

電話番号は変わってしまいますが、必要な期間分を追加で購入していただく形になります。

7日間ですと、3日間分はあらかじめ購入されているので、移動日も考えつつ4日プランか5日プランを追加で購入していただくのが確実です。

オールコネクトマガジン編集部

韓国向けのeSIMとして、他社と差別化を図っている部分があれば教えていただけますか。

野溝氏

一番の売りは、完全な無制限であることです。

プリペイドeSIMの中には、無制限のプランと表記されていても、一定以上のデータ容量を使ったら速度制限がかかるものも多くあります。

WG KOREA eSIMでは速度制限の条件もなく、最初から最後まで同じ速度で完全に無制限で使えるのが他社とは違う点です。

オールコネクトマガジン編集部

さまざまな国の方が利用されると思いますが、料金の支払いはどのように行われますか?

野溝氏

決済方法が国に応じて変化するので、日本からのお申し込みであれば円での支払いに対応しています。

WG KOREA eSIMが狙うターゲット層とユーザーからの声

WG KOREA eSIMインタビュー⑤
オールコネクトマガジン編集部

WG KOREA eSIMでメインのターゲット層としては、当初どのような想定で設定されましたか?

野溝氏

メインターゲットとしては、アメリカ国籍のお客様を想定していました。

しかし、実際にリリースしてみると、ご契約いただくお客様は日本の方が多くなっています。

現時点では、一番多いのが日本人、その次がアメリカ、あとは中国のお客様も多いという印象です。

オールコネクトマガジン編集部

では、日本から韓国に旅行に行きたいという方が、WG KOREA eSIMを契約して韓国で使われるというパターンが多いということですね。

野溝氏

そうですね、そのパターンが一番多い状況です。

オールコネクトマガジン編集部

公式サイトには購入者の口コミも紹介されていますが、アメリカやオーストラリアのお客様の声もありますね。

主にどういったご意見が寄せられていますか?

野溝氏

今回、WG KOREA eSIMでこだわった部分として、現地回線のローミングや別の国を経由した回線ではなく、直接現地の回線につながることを重視しておりました。

結果的に、回線の品質については非常に満足度が高いという口コミをいただいております。

オールコネクトマガジン編集部

eSIM自体は、韓国に限らず海外旅行に行かれる方にとって、気軽なアイテムという印象がありますね。

野溝氏

そうですね。しかし、一方でeSIMに慣れていない方や、SIMカードの印象が強く、eSIMが分からないという方も多いと感じます。

今後もし日本のユーザーに向けたサービスとしても強化していくのであれば、eSIMに不慣れな方向けの解説ページなども追加できればと考えております。

eSIMの使い方や疑問点はコンテンツを通して分かりやすく

オールコネクトマガジン編集部

サポート面ではどのような問い合わせが多いのでしょうか?

野溝氏

インストール方法など、eSIMの使い方に関するものは多いです。

また、電話番号の設定も韓国入国後に手続きしていただくので、手順に関する質問もよく寄せられます。

オールコネクトマガジン編集部

今のサポート体制としては、メールでの問い合わせがメインですが、今後は電話対応なども可能になるのでしょうか?

野溝氏

電話でのサポート窓口を設けるかに関しては、弊社としても悩んでいるところです。

日本人は電話サポートを求める方も多いですが、海外の方は電話をあまり好まない傾向があるらしく、自分で確認してコンテンツだけで完結するのが理想という調査結果もあります。

公式サイト内などに動画などの説明コンテンツを設置し、解決していただく方法が現実的だと考えます。

今後は大手ECモールなどで販売拡大を目指す

オールコネクトマガジン編集部

韓国専用のeSIMとして知名度を上げるために、どういったプロモーション活動に力を入れていますか?

野溝氏

リリースから2か月ほど経ちますが、今までは大きなアプローチというより、自社ECサイトを中心としたダイレクトの集客に注力してきました。

しかし、今後は契約数の拡大を目指して、次のフェーズに移ろうという段階に差し掛かっています。

具体的には、Amazonなどの大手ECモールを活用し、集客を加速していきたいという考えです。

オールコネクトマガジン編集部

これまでは自社サイトでのみ販売していた形ですか?

野溝氏

はい。まずはたくさんの方に契約していただくというより、口コミを集めたり、質を高めたりするテストマーケティングに近い期間でした。

今後に関しては、本格的に契約者数を増やしていけるよう、さまざまな施策を考えていきたいです。

オールコネクトマガジン編集部

契約数を今後伸ばしていくために、課題と感じていることはありますか?

野溝氏

アメリカをメインターゲットとしていますが、他の英語圏の国へのアプローチがまだ十分ではありません。

これらの国々にも、弊社eSIMの良さをしっかりと伝えていくことが、現在の課題だと考えています。

丁寧なサポートが我々の強みの一つでもあるので、そのノウハウを武器に海外ユーザーへの販売もさらに伸ばしていければと思います。

オールコネクトマガジン編集部

キャンペーンなどは、現在行われていないのでしょうか?

野溝氏

公式サイトでは行っていませんが、今回せっかくインタビューしていただいたということで、オールコネクトマガジン専用キャンペーンを実施させていただきます!
クーポンコードや実際の期間、期限は追記

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WG KOREA eSIMで韓国旅行をもっと自由に

WG KOREA eSIMインタビュー⑥
オールコネクトマガジン編集部

WG KOREA eSIMは、今後どのようなサービスになっていきたいですか?

野溝氏

言語や文化に関しては、今も壁にぶつかったり乗り越えたりしているところですが、世界中の旅行者に「WG KOREA eSIMなら安心して使える」と思っていただけるような信頼感をお届けできればと思います。

オールコネクトマガジン編集部

WG KOREA eSIMは、どのようなお客様に使っていただきたいですか?

野溝氏

予定を詰め込むだけの旅行ではなく、現地で自由に行きたいお店を見つけたり、配車アプリで身軽に移動したり、より深く韓国を楽しみたいという方に使っていただけたら嬉しいです。

思いつきで移動したとしても窮屈にならずに楽しめる、そういった旅行をサポートできるeSIMサービスを目指しております。

オールコネクトマガジン編集部

今後は違う国でも、専用eSIMのサービスを広げていくご予定でしょうか?

野溝氏

もともとはその予定だったのですが、2026年5月27日に日本を含む最大179か国で利用可能な「WG GLOBAL eSIM」をリリースしました。

今後は特定の国というより、ほぼ全世界を網羅できる形のサービスを展開していければと考えております。

オールコネクトマガジン編集部

株式会社ワイヤレスゲート全体としては、今後どのような目標を実現していきたいですか?

野溝氏

弊社では「あって良かったを届ける」ことを企業目標としております。

今回のWG KOREA eSIMを皮切りに、他国への展開や生活を便利にするサービスなど、今後も革新的なサービスを生み出していきたいです。

現地での移動や予約に欠かせない「電話番号」や大手回線との提携による「安定した通信」など、韓国旅行の利便性を重視して開発された「WG KOREA eSIM」。

ワイヤレスゲートは今後も利用者の声を重視しながら、世界をより身近に感じられる通信サービスを提供していくことだろう。

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記事の作成・公開時期により情報が最新ではない可能性があります。最新情報をお届けできるよう努力しておりますが、サービスの最新情報は必ず公式サイトを確認するようにお願い申し上げます。

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