通信インフラ事業と地域振興事業を手掛ける株式会社ALL CONNECT(代表取締役社長:岩井宏太・本社:福井県福井市)が運営する通信メディア「オールコネクトマガジン( https://all-connect.co.jp/magazine/ )」は、ユーザーが考える“格安SIM”の基準やブランド認識に注目し、2025年11月にスマートフォン利用者374名を対象とした調査を実施しました。
近年、スマホ料金の値下げや新ブランドの登場により、「格安SIM(MVNO)」「大手キャリア(MNO)」「サブブランド」「オンライン専用プラン」など、サービスの区分が複雑化し、ユーザー側の認識に差が生まれています。
こうした中で、情報を正しくわかりやすく届ける立場として、ユーザーがどのような基準で“格安SIM”を判断しているか、各ブランドをどう分類しているかを把握することは、より適切な情報発信につながる重要な要素です。
本調査では、利用中のキャリアや料金の実態、格安SIMだと感じる料金ライン、そしてブランドごとの認識の違いなど、ユーザー意識の現状を明確にしています。
| 調査方法 | QIQUMO(WEBアンケートツール利用) https://qiqumo.jp/ |
|---|---|
| 調査時期 | 2025年11月 |
| 対象人数 | スマートフォン利用者 10代~70代の男女374名 |
- 格安SIMだと感じる月額料金は2,000円未満が最多
- 43.0%が2,000円未満で格安SIMであると認識
- 楽天モバイルを格安SIMだと認識しているのは42%
- 「いいえ」は26.7%、「わからない」は31.3%と格安SIMだと認識している人が多数
- 楽天モバイルが格安SIMか判断した基準は「料金の安さ」(46.8%)
- 自社回線や通信品質の高さと比べ圧倒的
- 現在のスマホ料金は3,000円未満が35.6%と最多
- 3,000円以上は6割以上
調査の背景と目的
近年、スマホ料金の値下げやオンライン専用プランの普及により、携帯電話サービスの分類はより複雑になっています。
現在の主な分類としては、以下のような区分があります。
- 大手キャリア(MNO):ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル
- サブブランド:UQモバイル・ワイモバイル
- オンライン専用プラン:ahamo・povo・LINEMO
- MVNO(格安SIM):IIJmio・mineo・イオンモバイル など
このようにサービス体系が多様化する中で、特に 楽天モバイルはMNOでありながら、料金設定が格安SIMに近い という特徴があり、ユーザーがどのように認識しているかは明確ではありませんでした。
たとえば、以下のような疑問が挙げられます。
- 楽天モバイルを格安SIMだと思うのか?
- そもそもユーザーはどんな料金ラインを“格安SIM”の基準にしているのか?
- MNO・MVNO・サブブランドなどの分類を正しく理解できているのか?
こうした点に認識ギャップがある可能性があり、その実態を明らかにする必要がありました。
そこで本調査では、格安SIMの境界線(料金基準)とブランド認識の実態を可視化し、楽天モバイルがどのように捉えられているかを紐解くことを目的とし、スマートフォン利用者374名にアンケートを実施しました。
ユーザーが考える“格安SIM”の境界線は「2,000円未満」

| 格安SIMと感じる月額料金のライン | 割合(%) |
|---|---|
| 2,000円未満 | 43% |
| 3,000円未満 | 28.3% |
| 4,000円未満 | 12.6% |
| それ以上安くても「格安SIM」とは思わない | 16.0% |
スマホを利用しているユーザーに、「ここまで安かったら格安SIMになる」と感じる月額料金はいくらか聞くと、最も多かったのは「2,000円未満」(43%)でした。
2,000円未満が格安SIMの料金ラインだと認識している人が多く、次に多いのが「3,000円未満」(28.3%)で、7割以上が2,000円~3,000円未満だと認識していることが示されました。
一方で「4,000円未満」は12.6%、それ以上安くても「格安SIM」とは思わない人も16.0%存在し、料金の安さが判断基準ではない人もいました。
楽天モバイルは“格安SIM”だと認識しているのは「4割程度」

| 「楽天モバイル」は格安SIMだと思いますか? | 割合(%) |
|---|---|
| はい | 42% |
| いいえ | 26.7% |
| わからない | 31.3% |
楽天モバイルは自社回線を持つキャリアですが、料金の安さから“格安SIM”と誤認されやすいという声が多く見られました。そこで、格安SIMの境界線に関する意識調査を実施しました。
「楽天モバイルは格安SIMだと思いますか」という質問では、「はい」が42%で最多でしたが、「いいえ」26.7%・「わからない」31.3%と、格安SIMであると明確に認識している人は4割程度にとどまりました。
さらに楽天モバイルを格安SIMだと思っているかどうかの答えに対し、そのように思う理由を聞いた結果は以下の通りです。

| そのように思う理由 | 割合(%) |
|---|---|
| 料金が安い | 46.8% |
| 自社回線を持っている | 16.8% |
| サポート体制が違う | 9.4% |
| 店舗が多い | 7.8% |
| 通信品質が大手並みだと思う | 11.8% |
| その他(具体的に入力してください) | 7.5% |
楽天モバイルを格安SIMだと判断した理由としては、「料金が安い」が46.8%で最多でした。次いで「自社回線を持っている」16.8%、「通信品質が大手並みだと思う」11.8%という結果でした。
楽天モバイルの料金は、無制限で3,278円・20GBで2,178円・3GB未満で1,078円と、一般的な格安SIMの価格帯に近いことが影響していると考えられます。
なお、格安SIM(MVNO)は通常、自社回線を持たず大手キャリアの回線を借りて提供するサービスを指しますが、回答では自社回線の有無も判断材料として挙げられていました。
そのほか「サポート体制が違う」9.4%、「店舗が多い」7.8%は少数で、料金の安さが中心的な判断基準となっていました。
現在のスマホ料金は3,000円未満が半数以上

| 現在のスマホ料金の月額 | 割合(%) |
|---|---|
| 3,000円未満 | 35.6% |
| 3,000~5,000円 | 24.9% |
| 5,000~7,000円 | 17.1% |
| 7,000円以上 | 22.5% |
また現在のスマホ料金の月額を質問したところ、「3,000円未満」が35.6%と最も多い結果となりましたが、「3,000~5,000円」も24.9%と次点で多い結果となりました。
つまり半数以上が5,000円未満の料金プランを利用していることが分かります。
しかし「7,000円以上」と回答した人も22.5%と全体の5分の1を占めており、格安SIMだと認識する料金ラインである2,000円未満を超えている方が6割以上となっていました。
まとめ
今回の調査によって、ユーザーが考える「格安SIM」の境界が見えてきました。
・格安SIMの境界線は「月額料金2,000円未満」:43.0%が2,000円未満を格安SIMと感じている
・4割が楽天モバイルを格安SIMと認識:42%が楽天モバイルは格安SIMだと回答
・料金の高さからスマホの見直しが進む:実際のスマホ料金は3,000円以上が6割を超え、安い料金ライン(境界線)との乖離が見直しの原因に
本調査では、格安SIMの認識基準として 「2,000円未満」が最も多く支持されていることが分かりました。
また、楽天モバイルを格安SIMと認識する人は42% にのぼり、料金の安さや通信品質など、コストパフォーマンスを軸に判断されている傾向が見られます。
さらに、実際のスマホ料金は3,000円以上が多数派であり、“認識している安い料金ライン”と“実際の支払い額”の差が、スマホ料金を見直す主な理由となっていることが明らかになりました。
- 格安SIMとは(https://all-connect.co.jp/magazine/kakuyasu-sim-info/)
- 格安SIM おすすめ(https://all-connect.co.jp/magazine/kakuyasu-sim-recommendation/)
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