通信インフラ事業と地域振興事業を手掛ける株式会社ALL CONNECT(代表取締役社長:岩井宏太・本社:福井県福井市)が運営する通信メディア「オールコネクトマガジン(https://all-connect.co.jp/magazine/)」は、関西エリア(大阪府・京都府・兵庫県・和歌山県・滋賀県・奈良県)にお住まいの1,000人を対象に「インターネット回線の利用実態」に関する調査を行いました。
調査の結果でまず目を引いたのが住まいの約半数(49.4%)が集合住宅(賃貸・分譲マンション)という点です。マンション・アパート暮らしが約半数を占める関西エリアでは、自宅の回線も「光回線」は49.9%と過半数に届かず、ケーブルテレビ回線・ホームルーター・モバイルWi-Fi・テザリングなど、光回線以外を使う人が約5割にのぼりました。住まいの形が、回線の選ばれ方に色濃く表れる結果となっています。
実際、通信品質への不満でも「マンション内・建物内で電波・速度が出にくい」が最も多く挙がりました。また、物件にあらかじめ導入された回線を使うケースも多い集合住宅では料金の意識も薄れがちになる可能性もあり、現在支払っている月額料金を36.0%が「わからない」と回答しています。「住環境」という切り口から、関西のインターネット利用のリアルが見えてきます。
近年は電力やガスといった異業種からの通信参入が進んでおり、生活インフラをまとめて提供する動きが広がっています。本調査もその実態を反映し、「ガス会社がインターネットを提供していること」を45.2%が「知らなかった」と回答するなど、異業種参入における認知面の課題も明らかにしました。その具体的事例として、2022年3月にインターネットサービス「さすガねっと」を開始した大阪ガスのケーススタディもあわせて紹介します。
- 住まいと回線種類
- 集合住宅(賃貸・分譲)が合計49.4%と約半数を占め、戸建て(持ち家)は45.3%
- 自宅の回線は「光回線」49.9%が過半数に届かず、ケーブルテレビ回線18.6%・ホームルーター15.7%と多様化
- 契約のきっかけと接点
- 契約のきっかけは「料金が安かったから」22.6%が最多、「引越し・転居のタイミング」18.3%が続く
- 契約の接点は「店舗」26.5%・「Web」23.2%で二極化。契約年月は「2年以上」75.5%が圧倒的
- 料金と品質意識
- 現在の月額料金は「わからない」36.0%が最多で、料金意識と把握度にギャップ
- 通信品質は「特に不満はない」が最多。何らかの不満を挙げた人は335人(33.5%)
- 乗り換えと異業種参入
- 乗り換えで重視する点は「乗り換えるつもりはない」48.5%が最多、次いで「月額料金の安さ」23.3%
- ガス会社のネット提供を「知らなかった」45.2%、安心感はネガティブ寄りが計60.0%
【調査概要】
| 調査対象 | 関西エリア(大阪府・京都府・兵庫県・和歌山県・滋賀県・奈良県)に居住する男女 |
|---|---|
| 有効回答数 | 1,000名 |
| 調査期間 | 2026年6月 |
| 調査方法 | インターネット調査(キクモ) |
| 調査主体 | 株式会社ALL CONNECT(オールコネクトマガジン) |
| 公開データ | 集計データCSV/調査報告書PDF/データライブラリ |
| 引用・転載 | 出典明記で自由(CC BY 4.0)。引用・転載について参照 |
集合住宅が約半数の関西、自宅の回線は何が多い?
自宅で利用しているインターネット回線の種類は「光回線」が49.9%で最多、続いて「ケーブルテレビ回線(J:COMなど)」18.6%、「ホームルーター(5G・WiMAXなど)」15.7%、「スマホのテザリングのみ」10.6%、「モバイルWi-Fi(ポケット型)」5.2%。光回線は首位ながら過半数には届かず、約5割が光回線以外の回線を利用しています。後述するように関西は集合住宅に住む人が約半数を占めており、マンションでは建物にあらかじめ導入された回線(ケーブルテレビ回線など)をそのまま使うケースや、工事不要ですぐ使える「ホームルーター」を選ぶケースが、光回線以外の回線を押し上げていると考えられます。
なお、参考までに全国の状況をみると、総務省「令和7年通信利用動向調査」(2025年8月末時点)では、自宅でインターネットに接続している世帯のうち、接続回線として「光回線(FTTH回線)」を挙げた世帯が60.3%となっています(※)。本調査(関西1,000人)で自宅のメイン回線に光回線を挙げた人は49.9%で、全国平均と比べても関西では光回線の利用が低めにとどまり、ケーブルテレビ回線やホームルーターなどに分散している様子がうかがえます。集合住宅が約半数を占める住環境が、この違いの背景にあると考えられます。
※出典:総務省「令和7年通信利用動向調査」(2025年8月末時点、全国、自宅でインターネットに接続している世帯が対象)。https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html
| 回線種類 | 割合 |
|---|---|
| 光回線 | 49.9% |
| ケーブルテレビ回線(J:COMなど) | 18.6% |
| ホームルーター(5G・WiMAXなど) | 15.7% |
| スマホのテザリングのみ | 10.6% |
| モバイルWi-Fi(ポケット型) | 5.2% |
住居形態は「戸建て(持ち家)」45.3%が最多、「集合住宅(賃貸マンション・アパート)」32.2%、「集合住宅(分譲マンション)」17.2%、「戸建て(賃貸)」5.3%と続きます。集合住宅(賃貸・分譲)を合わせると49.4%となり、戸建て(持ち家)とほぼ並んで、関西エリアでは集合住宅に住む人が約半数を占めます。この「集合住宅の多さ」が、本記事で見ていく回線の多様化・マンションでの通信品質・料金意識の曖昧さ・乗り換えの進みにくさといった結果に、共通して影響しているとうかがえます。マンションでは物件にあらかじめ導入された回線を利用するケースも多く、利用者側が回線の種類を細かく意識していない傾向もみられます。


| 住居形態 | 割合 |
|---|---|
| 戸建て(持ち家) | 45.3% |
| 集合住宅(賃貸マンション・アパート) | 32.2% |
| 集合住宅(分譲マンション) | 17.2% |
| 戸建て(賃貸) | 5.3% |
- 集合住宅(賃貸・分譲)が合計49.4%と約半数を占めるのが関西の住環境の特徴
- 自宅の回線は「光回線」49.9%が過半数に届かず、ケーブルテレビ回線・ホームルーター等も合計約5割
- マンションの既設回線や工事不要の手軽さが、光回線以外の選択を後押ししているとうかがえる
インターネットを契約したきっかけ・接点は何が多い?契約年月はどのくらい?
現在の回線を契約したきっかけは「料金が安かったから」22.6%が最多、続いて「引越し・転居のタイミングだったから」18.3%、「スマホとのセット割があったから」14.8%、「通信速度が速いから」12.4%、「従来の事業者に不満はなかったが契約満了タイミングで乗り換えた」11.8%、「工事不要ですぐ使えるから」11.7%。料金の安さが軸である一方、引っ越しやセット割といった生活の節目・条件が契約の引き金になっていることがうかがえます。


| 契約のきっかけ | 割合 |
|---|---|
| 料金が安かったから | 22.6% |
| 引越し・転居のタイミングだったから | 18.3% |
| スマホとのセット割があったから | 14.8% |
| 通信速度が速いから | 12.4% |
| 従来の事業者に不満はなかったが契約満了タイミングで乗り換えた | 11.8% |
| 工事不要ですぐ使えるから | 11.7% |
| 従来の事業者のインターネットに不満があり乗り換えた | 4.9% |
| 電気・ガスとのセット割があったから | 3.5% |
契約した方法・接点は「店舗(家電量販店・携帯ショップなど)」26.5%が最多、「Web(比較サイト・公式サイト・広告など)」23.2%、「引っ越し時にまとめて契約」15.1%、「家族・知人からの紹介」12.5%と続きます。対面(店舗)とオンライン(Web)が拮抗する二極化の構造となっており、複雑になりがちな固定回線のプラン選びを、対面で相談しながら決めたい層が一定数いることがうかがえます。


| 契約した方法・接点 | 割合 |
|---|---|
| 店舗(家電量販店・携帯ショップなど) | 26.5% |
| Web(比較サイト・公式サイト・広告など) | 23.2% |
| 引っ越し時にまとめて契約 | 15.1% |
| 家族・知人からの紹介 | 12.5% |
| 訪問営業 | 7.7% |
| ガス・電気の契約・問い合わせ時に案内された | 5.6% |
| 電話営業 | 5.2% |
| 商業施設等での催事やイベント | 4.2% |
現在の回線の契約年月は「2年以上」が75.5%で圧倒的で、「1年〜2年未満」7.6%、「0か月〜3か月未満」7.4%、「6か月〜1年未満」6.4%、「3か月〜6か月未満」3.1%と続きます。大多数が同じ回線を2年以上継続して利用しており、一度契約すると長く使い続ける傾向が強いことがうかがえます。


| 契約年月 | 割合 |
|---|---|
| 2年以上 | 75.5% |
| 1年〜2年未満 | 7.6% |
| 0か月〜3か月未満 | 7.4% |
| 6か月〜1年未満 | 6.4% |
| 3か月〜6か月未満 | 3.1% |
- 契約のきっかけは「料金が安かったから」22.6%が最多で、引越しやセット割も上位
- 契約の接点は店舗26.5%・Web23.2%で二極化し、引っ越し時のまとめ契約も15.1%
- 契約年月は「2年以上」75.5%が圧倒的で、長期継続利用の傾向が強い
回線を選ぶ際に重視するポイントは?セットで契約しているサービスは何が多い?
インターネット回線を選ぶ際に重視するポイント(複数回答。割合は延べ選択数に占めるシェア)は「月額料金の安さ」27.4%が最多、続いて「通信速度・安定性」22.3%、「工事の有無・開通までの早さ」11.1%、「スマホとのセット割」8.3%、「ブランドへの信頼感」8.0%。料金と速度・安定性の2軸が突出しており、この2つで約半数を占めています。


| 重視するポイント | 割合 |
|---|---|
| 月額料金の安さ | 27.4% |
| 通信速度・安定性 | 22.3% |
| 工事の有無・開通までの早さ | 11.1% |
| スマホとのセット割 | 8.3% |
| ブランドへの信頼感 | 8.0% |
| データ容量無制限であること | 7.6% |
| サポート体制 | 6.5% |
| キャッシュバック・キャンペーン | 5.3% |
| 電気・ガスとのセット割 | 3.5% |
現在の回線とセットで契約しているサービス(複数回答。割合は延べ選択数に占めるシェア)は「セット契約はしていない」36.3%が最多、「スマホ・携帯電話」20.7%、「固定電話」18.1%、「テレビ(CS・BS含む)」10.5%、「電気」8.6%、「ガス」4.8%と続きます。回線選びで「スマホとのセット割」を重視した人は155人(15.5%)、実際にスマホをセット契約している人は261人(26.1%)。重視して選んだ人より実際の契約者のほうが多く、セット割は契約後の継続理由としても機能していることがうかがえます(両設問とも複数回答で延べ選択数の分母が異なるため、割合どうしは直接比較できません)。


| セットで契約しているサービス | 割合 |
|---|---|
| セット契約はしていない | 36.3% |
| スマホ・携帯電話 | 20.7% |
| 固定電話 | 18.1% |
| テレビ(CS・BS含む) | 10.5% |
| 電気 | 8.6% |
| ガス | 4.8% |
| ウォーターサーバーなど生活サービス | 1.0% |
- 回線選びの軸は「月額料金の安さ」27.4%・「通信速度・安定性」22.3%で約半数
- セット契約は「していない」36.3%が最多、スマホ・携帯電話20.7%が続く
- 電気・ガスとのセット契約は合計約13%にとどまる
料金は「わからない」が最多、マンションの電波不満も。住環境が映す品質のリアル
現在支払っているインターネットの月額料金(実質)は「わからない」36.0%が最多、続いて「5,000〜5,999円」17.2%、「4,000〜4,999円」15.7%、「3,000〜3,999円」12.9%、「3,000円未満」10.1%、「6,000円以上」8.1%。回線選びでは「料金の安さ」が最重視される一方、実際の支払額を把握していない人が4割近くにのぼり、料金意識と把握度にギャップがあるのがうかがえます。集合住宅では、家賃や管理費に通信費が含まれていたり、物件既設の回線をそのまま使っていたりと、インターネット料金を単体で意識しにくい住環境も、「わからない」の多さの一因と考えられます。
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| 月額料金(実質) | 割合 |
|---|---|
| わからない | 36.0% |
| 5,000〜5,999円 | 17.2% |
| 4,000〜4,999円 | 15.7% |
| 3,000〜3,999円 | 12.9% |
| 3,000円未満 | 10.1% |
| 6,000円以上 | 8.1% |
この設問は複数回答のため、割合は延べ選択数1,141件に占めるシェアです。不満の内訳では「特に不満はない」58.3%が最多。人数でみると「特に不満はない」を選んだのは665人で、裏を返せば335人(33.5%)が何らかの不満を抱えていることになります。ここで注目したいのが、不満の具体的な内容で「マンション内・建物内で電波・速度が出にくい」9.6%が不満のトップに来ている点です。続く「夜間(特に20〜23時台)に速度が遅くなる」8.3%、「台風・大雨など悪天候時に不安定になる」7.9%も、多くの世帯で回線を共有する集合住宅で起こりやすい現象です。集合住宅に住む人が約半数を占める関西エリアだからこそ、マンションでの電波・速度の問題が不満の筆頭に挙がったと考えられ、住環境が通信品質の悩みに直結している様子がうかがえます。


| 通信品質の不満 | 割合 |
|---|---|
| 特に不満はない | 58.3% |
| マンション内・建物内で電波・速度が出にくい | 9.6% |
| 夜間(特に20〜23時台)に速度が遅くなる | 8.3% |
| 台風・大雨など悪天候時に不安定になる | 7.9% |
| 動画・オンライン会議が不安定になる | 7.0% |
| データ容量制限・速度制限がかかる | 5.3% |
| ゲームでラグが発生する | 3.5% |
インターネットを使う上で困った経験(複数回答。割合は延べ選択数に占めるシェア)は「特に困ったことはない」56.7%が最多。一方で「ホームルーター・モバイル回線で電波が弱い場所があった」12.1%、「料金が思ったより高かった」11.0%、「サポートに繋がりにくい」8.2%などが続き、電波の問題や、料金・サポート面のトラブルが一定数存在することがわかります。


| 困った経験 | 割合 |
|---|---|
| 特に困ったことはない | 56.7% |
| ホームルーター・モバイル回線で電波が弱い場所があった | 12.1% |
| 料金が思ったより高かった | 11.0% |
| サポートに繋がりにくい | 8.2% |
| マンションの設備の問題で希望の回線が引けなかった | 4.7% |
| 開通工事までの期間が長かった | 3.8% |
| 解約・乗り換え時のトラブル | 3.5% |
- 月額料金は「わからない」36.0%が最多。集合住宅で料金を単体で意識しにくい住環境も一因か
- 品質不満のトップは「マンション内・建物内で電波・速度が出にくい」9.6%で、住環境が直結
- 困った経験も「特にない」56.7%、無線回線の電波・料金・サポート面が続く
乗り換えで重視する点は?乗り換えをためらう理由は何が多い?
現在インターネット回線の乗り換えを検討している方で最も重視しているポイントでは「乗り換えるつもりはない」48.5%が最多、続いて「月額料金の安さ」23.3%、「通信速度の向上」12.1%。乗り換え意向のある層に絞ると、料金の安さと速度向上が二大動機となっており、回線選びで重視される点(料金・速度)と一致しています。


| 乗り換えで重視する点 | 割合 |
|---|---|
| 乗り換えるつもりはない | 48.5% |
| 月額料金の安さ | 23.3% |
| 通信速度の向上 | 12.1% |
| 工事不要ですぐ使えること | 4.9% |
| スマホとのセット割 | 3.7% |
| キャッシュバック・特典 | 3.7% |
| サポートの手厚さ | 2.4% |
| 電気・ガスとのセット割 | 1.4% |
乗り換えをためらう理由は「今の回線に大きな不満はない」35.9%が最多、「手続きが面倒」25.4%、「工事が必要になる」15.1%、「どこを選べばいいか分からない」12.3%、「違約金がかかる」11.3%と続きます。「大きな不満はない」一方で、手続きの煩雑さ・工事・違約金といった乗り換えの障壁が普及を妨げていることがうかがえます。とくに集合住宅では、開通工事に管理会社や大家の許可が必要になったり、そもそも希望の回線を引けなかったりと、戸建て以上に工事のハードルが高くなりがちです。契約年月「2年以上」が75.5%と長期継続が多い背景とも、住環境ゆえに動きにくい事情が重なっているとうかがえます。


| 乗り換えをためらう理由 | 割合 |
|---|---|
| 今の回線に大きな不満はない | 35.9% |
| 手続きが面倒 | 25.4% |
| 工事が必要になる | 15.1% |
| どこを選べばいいか分からない | 12.3% |
| 違約金がかかる | 11.3% |
- 乗り換えで重視する点は「乗り換えるつもりはない」48.5%が最多で、料金・速度が続く
- ためらう理由は「今の回線に大きな不満はない」35.9%、手続き・工事・違約金が障壁
- 長期継続の傾向とあわせ、乗り換え喚起には障壁の解消が鍵
引越し時のインフラを決める順番は?ガス会社のネット提供の認知・安心感は?
引越し時に「ガス」「電気」「インターネット」のインフラをどの順番で決めるかをたずねたところ、最初に決めるインフラは「電気」が61.2%で最多。電気(1番目61.2%)、ガス(2番目51.9%)、インターネット(3番目63.9%)という順序が明確に表れ、生活に欠かせない順に、電気→ガス→インターネットの流れで検討される傾向がうかがえます(この設問は、現在の回線を「引越し・転居のタイミング」で契約した183人が対象です。n=183)。インターネットは最後に回されやすく、開通までに時間がかかる場合には、入居時に間に合わないリスクも考えられます。


| インフラ | 1番目 | 2番目 | 3番目 |
|---|---|---|---|
| 電気 | 61.2% | 32.2% | 6.6% |
| ガス | 18.6% | 51.9% | 29.5% |
| インターネット | 20.2% | 15.8% | 63.9% |
「ガス会社」がインターネット(光回線・WiMAX)を提供していることを知っているかについては、「提供していることを知らなかった」45.2%が最多、「知っているが興味はない」38.9%、「知っており興味がある」12.2%、「既に契約している」3.7%。「知らなかった」と「知っているが興味はない」を合わせると約8割が未認知または無関心層で、異業種参入の認知度が大きな課題であることがうかがえます。
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| ガス会社のネット提供の認知 | 割合 |
|---|---|
| 提供していることを知らなかった | 45.2% |
| 知っているが興味はない | 38.9% |
| 知っており興味がある | 12.2% |
| 既に契約している | 3.7% |
「ガス会社」がインターネットを提供することへの安心感は「あまり安心感はない」39.6%が最多、「やや安心感がある」35.2%、「安心感はない」20.4%、「とても安心感がある」4.8%。ネガティブな回答(「あまり安心感はない」+「安心感はない」)が計60.0%、ポジティブな回答(「やや」+「とても」)が計40.0%と、安心感の面でもやや厳しい評価となっており、ガスとインターネットが本来別領域であることが影響していると考えられます。


| ガス会社のネット提供への安心感 | 割合 |
|---|---|
| あまり安心感はない | 39.6% |
| やや安心感がある | 35.2% |
| 安心感はない | 20.4% |
| とても安心感がある | 4.8% |
- 引越し時は「電気」を1番目に決める人が61.2%で、インターネットは最後に回されやすい
- ガス会社のネット提供は「知らなかった」45.2%で、約8割が未認知・無関心
- 安心感はネガティブ寄りが計60.0%で、異業種参入には認知・信頼の獲得が課題
ケーススタディ:大阪ガス「さすガねっと」が示す地域密着型サービスの可能性
本調査で浮かび上がった、集合住宅が約半数を占める関西ならではの「工事や手続きといった乗り換えの障壁」、そして「ガス会社のネット提供の認知の低さ(45.2%が「知らなかった」)」という課題。これらに応えうる事例として、大阪ガスが提供するインターネットサービス「さすガねっと」を取り上げます。


オールコネクトマガジン編集部では、さすガねっとの運営に携わる大阪ガスマーケティング株式会社 経営企画本部の国井駿氏・嶋田菜々氏にインタビューを実施しました。以下は、本調査の結果とインタビュー内容を照らし合わせた分析です。
「ガス・電気に続く第三のインフラ」というコンセプト
さすガねっとは、2022年3月1日に大阪ガス株式会社が提供を開始したインターネットサービスです。「ガス・電気に続く第三のインフラとして暮らしを支える」というコンセプトを掲げ、「大阪ガスだから安心」をキャッチフレーズに、地域に根差したインフラ企業ならではの安心感を打ち出しています。
本調査では、ガス会社のネット提供を「知らなかった」人が45.2%、安心感もネガティブ寄りが計60.0%という結果になりました。この認知・安心感の壁に対し、国井氏は「まずは『大阪ガスがインターネットサービスを提供している』ということを優先的に浸透させていきたい」と述べ、CMを中心としたプロモーションに力を入れているそうです。
ガス開栓時の対面提案という独自の顧客接点
本調査では、契約の接点として「店舗」26.5%・「Web」23.2%が二極化し、「引っ越し時にまとめて契約」も15.1%を占めました。さすガねっとは、この「引っ越し時のまとめ契約」ニーズに対応する独自のチャネルを持っています。
嶋田氏によると、引っ越しに伴うガスの開栓作業後、作業員が顧客に通信環境をたずね、承諾を得たうえでさすガねっとを案内する場面が多いとのことです。「お客さまとの会話から自然に提案できるので、地域に根差しているからこそ獲得できているチャネル」と、ガス事業を生かした対面接点を強みとして挙げています。固定回線のプラン選びは複雑になりがちで、対面で相談して決めたい層のニーズにも合致する取り組みといえます。
セット割による「トータルコスト」の訴求


本調査で回線選びの最重視ポイントが「月額料金の安さ」27.4%だった一方、電気・ガスとのセット割を重視する層は3.5%にとどまっています。さすガねっとは、この「料金の安さ」ニーズに対し、単体の月額料金ではなく、光熱費を含めたトータルコストで応えるアプローチを取っています。
大阪ガスのガス・電気・インターネットを同時に利用すると、ガス料金が一般料金と比べて毎年約6%の割引(ガスとネットのみの場合は約3%の割引)となり、さらにインターネット料金から月額330円の割引が契約期間中ずっと適用されます。(2026年7月時点。試算条件により変動する)。国井氏は「インターネットの料金だけで見たときに他社とそこまで変わらないと感じても、トータルコストで見れば安くなるという部分は、今後もアピールしていきたい」と語りました。
乗り換えの障壁に応える工事不要プランとモバイル回線
本調査で乗り換えをためらう理由の上位に「手続きが面倒」25.4%・「工事が必要になる」15.1%が挙がった。さすガねっとは3種類の回線を用いた6つのプランを展開しており、フレッツ光・光コラボを契約中であれば工事不要で乗り換えできる場合が多い「Nプラン」を用意しています(2025年2月4日にプラン名をリニューアル)。
さらに、開通までの時間短縮のニーズに応え、2025年12月1日からは「さすガねっとWiMAX」の提供を開始しました。auの5G回線やWiMAX回線を使い、端末が届いて電源を入れればすぐに使えるホームルーター・ポケット型Wi-Fiを契約できます。固定回線では開通まで1〜2か月かかる場合もあるため、「すぐに使いたい」という層の選択肢になっています。
- ガス・電気とのセット割でトータルコストを削減(ガス料金が毎年約6%割引+ネット料金月額330円割引)
- 3種類の回線を用いた6つのプラン展開で、用途や住居環境に合わせて選べる
- フレッツ光・光コラボから工事不要で乗り換えできる場合が多い「Nプラン」
- 工事不要ですぐ使える「さすガねっとWiMAX」(2025年12月1日提供開始)
- ガス開栓時の対面提案や地域のガスショップによる訪問サポートなど、地域密着の顧客接点
料金・キャンペーン・提供エリアなどの最新情報は、必ず公式サイト(https://home.osakagas.co.jp/net/)でご確認ください。
さすガねっとへのインタビュー全文は「大阪ガス「さすガねっと」インタビュー」をご覧ください。
まとめ:集合住宅が約半数の関西、住まいの形が映すインターネット利用のリアル
今回の関西エリア1,000人調査を貫く軸は、「集合住宅(賃貸・分譲)が約半数(49.4%)を占める」という住環境でした。この住まいの形が、回線の選ばれ方に一貫して影響しているとうかがえます。メインで使う回線を1つ選ぶ形式では「光回線」が49.9%と過半数に届かず、ケーブルテレビ回線・ホームルーター・テザリングなど多様な回線が使われているのも、マンションの既設回線や工事不要の手軽さが後押ししていると考えられます(総務省の令和7年調査では全国の光回線利用は60.3%で、関西は全国平均より低めです)。品質面でも不満のトップは「マンション内・建物内で電波・速度が出にくい」で、現在の支払額を「わからない」と答えた人が36.0%で最多という料金意識の曖昧さも、料金を単体で意識しにくい集合住宅の事情と重なります。
乗り換えについても「乗り換えるつもりはない」48.5%、ためらう理由も「今の回線に大きな不満はない」35.9%が最多で、手続き・工事・違約金といった障壁が普及を妨げています。集合住宅では工事の許可や設備の制約もあり、いっそう動きにくい事情がうかがえます。加えて、「ガス会社がインターネットを提供していること」を45.2%が「知らなかった」と回答し、安心感もネガティブ寄りが計60.0%と、異業種参入における認知・信頼の獲得も課題となっています。
関西エリアのインターネット利用で押さえておきたいポイントは以下の通りです。
- 集合住宅(賃貸・分譲)が約半数(49.4%)を占めるのが関西の住環境の特徴
- 自宅の回線は光回線49.9%が過半数に届かず、ケーブルテレビ・ホームルーター等も約5割と多様化
- 品質不満のトップは「マンションの電波・速度」、料金も「わからない」36.0%が最多と住環境が影響
- 乗り換えは「つもりはない」48.5%で、手続き・工事・違約金が障壁。集合住宅では工事の壁も
- ガス会社のネット提供は「知らなかった」45.2%で、認知が異業種参入の課題
集合住宅が約半数を占める関西では、マンションでの電波・速度の悩み、工事の壁、料金意識の曖昧さといった住環境ならではの課題が浮かび上がりました。こうした課題に対しては、工事不要ですぐ使えるサービスや、光熱費まで含めたトータルでの料金提案が有効な打ち手になり得ます。実際、本調査でケーススタディとして取り上げた大阪ガス「さすガねっと」は、工事不要で乗り換えやすいプランや、ガス開栓時の対面提案といった、まさに住環境の課題に応えうる強みを持っています。一方で、「ガス会社がインターネットを提供していること」の認知はまだ十分に浸透していないのも事実です。住環境に寄り添ったサービスの価値を、認知と安心感とともにいかに届けていくかが、地域密着型・異業種参入型のインターネットサービス普及のカギとなりそうです。
記事の作成・公開時期により情報が最新ではない可能性があります。最新情報をお届けできるよう努力しておりますが、サービスの最新情報は必ず公式サイトを確認するようにお願い申し上げます。
本調査の数値・グラフ・表は、出典を明記いただければ記事・レポート・プレゼン・SNS等で自由に引用・転載いただけます(事前連絡不要)。各グラフ右下のボタンから、出典リンク付きの埋め込みコードや、出典を入れた画像を取得できます。
出典:オールコネクトマガジン「関西エリアのインターネット利用調査【2026年6月】」(n=1000・2026年6月実施)https://all-connect.co.jp/magazine/kansai-net-survey/


