通信インフラ事業と地域振興事業を手掛ける株式会社ALL CONNECT(代表取締役社長:岩井宏太・本社:福井県福井市)が運営する通信メディア「オールコネクトマガジン( https://all-connect.co.jp/magazine/ )」は、2026年5月に実施した「次世代iPhoneの購入意向と価格に関する意識調査」(全国のiPhoneユーザー500名対象)から、「折りたたみiPhone」への興味と許容価格に絞った第2弾分析を公開します。
折りたたみiPhoneをめぐる報道は増える一方ですが、そのほとんどはスペックや発売時期の「予想」です。「30万円級」と言われる価格を、日本のiPhoneユーザーは本当に受け入れるのか──それを予想ではなく数字で確かめるべきだと考え、編集部はiPhoneユーザー500人への調査に折りたたみへの興味と許容価格の設問を組み込みました。
分析で見えてきたのは、「興味は4割。でも財布は15万円まで」という、期待と予想価格の深いギャップでした。
| 調査対象 | iPhoneを現在使用している 全国の男女500名 (折りたたみの許容価格は「興味がある」と回答した201名・複数回答) ※性別・年代等の属性データは取得していません |
|---|---|
| 調査時期 | 2026年5月 |
| 調査方法 | クラウドワークスによるインターネット調査 https://crowdworks.jp/ |
| 調査主体 | オールコネクトマガジン編集部 |
| 公開データ(PDF・CSV) | https://all-connect.co.jp/magazine/data/ |
- 折りたたみiPhoneに「興味あり」は40.2%。ただし「興味なし」49.0%が上回る
- 興味あり層の許容価格は「15万円未満」が66.7%で最多。報道の予想価格帯に届く「25万円以上でも検討」は2.5%=40人に1人
- 通常iPhoneの許容価格(最多10〜13万円未満)と比べても、折りたたみに上乗せできる予算はわずか
- 値上がりを納得できる機能で「折りたたみ」は9.2%と最下位。1位は「バッテリー」79.0%
- 折りたたみに興味がある層の約6割が「価格次第でAndroid乗り換えを検討」。興味がない層ほどiPhone固定
回答したのはどんな人?──iPhone 12以前の長期利用層が最多
はじめに、回答者のプロフィールを確認しておきます。本調査の回答者はiPhoneを現在使用している全国の男女500名。使用中のシリーズは「iPhone 12シリーズ以前」が26.0%と最多で、最新のiPhone 17シリーズ(11.2%)から長期利用層まで幅広く含まれています。
| 現在使用しているiPhone | 割合 |
|---|---|
| iPhone 12シリーズ以前 | 26.0% |
| iPhone 13シリーズ | 14.4% |
| iPhone 14シリーズ | 13.2% |
| iPhone 15シリーズ | 14.6% |
| iPhone 16シリーズ | 20.6% |
| iPhone 17シリーズ | 11.2% |
4人に1人が5年以上前のモデルを使い続けている──買い替えを控える層が厚いという回答者構成は、このあと見る「価格へのシビアさ」を読むうえでの前提になります。なお本調査では性別・年代等の属性データは取得していません。
折りたたみiPhoneは「30万円級」と報じられている
まず、現時点で報じられている折りたたみiPhone像を整理しておきます。
- 発表時期:2026年9月、iPhone 18 Proシリーズと同時発表が有力と報じられています。一方で、発表後すぐには行き渡らず、入手時期が遅れる可能性も指摘されています
- 形状:本のように横へ開く「ブック型」で、開くと約7.8インチ、閉じた状態では約5.5インチの画面になるとの予想が伝えられています
- 価格:海外アナリストの予想は約2,000〜2,500ドル。日本円では30万円前後以上の「歴代最高額のiPhone」になるとの見方が主流です
忘れてはならないのは、折りたたみスマホ市場ではAndroid勢がすでに大きく先行していることです。サムスンは2019年の初代Galaxy Foldから世代を重ね、国内でもGalaxy Z Fold/Z FlipシリーズのほかGoogle Pixelの折りたたみ、OPPO・motorola・nubiaなど、横折り・縦折りともに選択肢が揃ってきました(2023年時点の国内折りたたみ市場はサムスンが約6割・MM総研調べ。現行機種の比較は折りたたみスマホおすすめ記事へ)。折りたたみにおいてAppleは完全な後発──だからこそ、価格設定と完成度に注目が集まっています。
スペックやリーク情報の詳細は折りたたみiPhoneの発売日・価格・スペック予想まとめで随時更新しています。本記事では、この「30万円級」という予想価格を頭に置いたうえで、ユーザー側の本音を見ていきます。
折りたたみiPhoneに「興味あり」は40.2%──関心は割れている
折りたたみiPhoneへの興味を聞いたところ、「非常に興味がある」8.6%、「やや興味がある」31.6%で、興味あり計40.2%。一方で「あまり興味がない」27.4%+「全く興味がない」21.6%の興味なし計49.0%が上回った。
| 折りたたみiPhoneへの興味 | 割合 |
|---|---|
| 非常に興味がある | 8.6% |
| やや興味がある | 31.6% |
| どちらともいえない | 10.8% |
| あまり興味がない | 27.4% |
| 全く興味がない | 21.6% |
前提として、折りたたみスマホは現時点では大衆向けの製品とは言いがたい。MM総研の調査(2024年10月発表)によれば、折りたたみスマホの出荷台数は2023年時点で世界のスマホ市場全体の1.4%、日本市場ではわずか0.9%にとどまるニッチ市場だ。
その段階で、発表前のApple製折りたたみに4割が興味を示すのは、決して小さい数字ではない。iPhoneユーザー500人のうち201人が「見てみたい」「気になる」と感じている計算で、「iPhoneで出るなら」という期待が、現状のニッチな普及実態を大きく上回っていることが分かる。
ただし中身を見ると、「非常に興味がある」は8.6%と1割未満。興味層の大半は「やや興味がある」(31.6%)で、積極的に欲しいというより「話題だから気になる」という温度感が近い。熱狂的な待望層はまだ薄く、大半は様子見──これが発表前夜の実像と言えそうだ。
興味あり層が許容できる価格、3人に2人が「15万円未満」
折りたたみに興味があると答えた201人に、許容できる価格帯を聞いた(複数回答)。最も多く選ばれたのは「15万円未満」66.7%。価格帯が上がるほど選択率は下がり、「25万円以上でも検討する」を選んだのは2.5%(201人中5人)だった。
| 許容できる価格帯(複数回答) | 割合 |
|---|---|
| 15万円未満 | 66.7% |
| 15万円〜18万円未満 | 28.9% |
| 18万円〜20万円未満 | 17.4% |
| 20万円〜25万円未満 | 9.5% |
| 25万円以上でも検討する | 2.5% |
※複数回答(許容できる価格帯をすべて選択)のため、合計は100%を超えます。
報道されている価格予想は約2,000〜2,500ドル・日本円で30万円前後以上。興味あり層の3人に2人が上限とする「15万円」の、およそ2倍の水準だ。仮に報道通りの価格になるなら、いま興味を持っている層のうち「25万円以上」の価格帯に手を挙げているのは40人に1人にとどまる。
通常のiPhoneと比べても、「折りたたみ上乗せ予算」はわずか
同じ調査で聞いた、通常のiPhoneに対する許容価格と並べてみると、ギャップの構造がより鮮明になる。
| 通常iPhoneの許容価格(n=500・単一回答) | 割合 |
|---|---|
| 10万円未満 | 24.8% |
| 10万円〜13万円未満 | 36.0% |
| 13万円〜15万円未満 | 18.8% |
| 15万円〜18万円未満 | 14.0% |
| 18万円〜20万円未満 | 5.0% |
| 20万円以上でも購入する | 1.4% |
通常iPhoneの許容価格は「10万円〜13万円未満」36.0%が最多で、「20万円以上でも購入する」は1.4%。折りたたみの「25万円以上でも検討」2.5%と比べると、折りたたみには通常モデルよりやや高い支払い意思があることは確かだ。
しかしその差は数万円のレンジに収まる。「折りたたみだから」という理由で倍の価格を受け入れる用意のあるユーザーは、現時点ではほとんど存在しない。折りたたみiPhoneが「話題の製品」から「売れる製品」になれるかは、価格が最大の関門になりそうだ。
「値上がりを納得できる機能」で折りたたみは最下位
価格の壁は、機能の優先順位にも表れている。「値上がりしても納得できる機能・進化」(複数回答)では、「折りたたみデザインの採用」は9.2%で、機能・進化6項目中の最下位だった。


| 値上がりを納得できる機能・進化(複数回答) | 割合 |
|---|---|
| バッテリー持ちの大幅向上 | 79.0% |
| 本体の薄型化・軽量化 | 34.4% |
| カメラ性能の進化 | 33.4% |
| チップ性能の大幅向上 | 25.6% |
| AIアシスタント(Siri)の向上 | 13.4% |
| 値上がりなら買わない | 9.4% |
| 折りたたみデザインの採用 | 9.2% |
1位は「バッテリー持ちの大幅向上」79.0%で、2位「薄型化・軽量化」34.4%の2倍以上。3位「カメラ性能の進化」33.4%、4位「チップ性能の大幅向上」25.6%と続き、上位はいずれも「毎日の使い勝手」に直結する実利的な進化だ。
興味を持つ人は4割いる。しかし「そのためにお金を払うか」と聞かれると、優先順位は電池・軽さ・カメラが上──折りたたみは現時点では「気になるが、財布を開く決め手ではない」機能と言える。折りたたみによって本体が厚く・重くなったり、バッテリー持ちが犠牲になったりすれば、ユーザーが最も重視する項目と真っ向から衝突することにもなる。
折りたたみに興味がある人ほど、Androidへの乗り換えにも柔軟
折りたたみへの興味別に「Androidへの乗り換え意向」を見ると、対照的な2つの層が浮かび上がった。
| 折りたたみへの興味 | n | 乗り換えは 考えていない | 価格次第では 検討する | 既に 検討している |
|---|---|---|---|---|
| 非常に興味がある | 43 | 41.9% | 51.2% | 7.0% |
| やや興味がある | 158 | 31.6% | 59.5% | 8.9% |
| どちらともいえない | 54 | 29.6% | 63.0% | 7.4% |
| あまり興味がない | 137 | 31.4% | 57.7% | 10.9% |
| 全く興味がない | 108 | 50.0% | 37.0% | 13.0% |
「折りたたみに全く興味がない」層は、Androidへの乗り換えも「考えていない」が50.0%と全セグメントで最も高い──つまり形の革新に関心がない層ほど、iPhoneに固定されている構図だ。この層にとってiPhoneは「変わらないこと」に価値があり、折りたたみという変化は購買動機にならない。
逆に折りたたみに興味がある層では、6割前後が「価格次第ではAndroidへの乗り換えを検討する」と回答した。折りたたみスマホはすでにGalaxy Z FoldやPixel FoldなどAndroid勢が先行している市場だ。折りたたみに興味を持つ層は「Appleの折りたたみを待ち続ける」層とは限らず、価格次第で既存のAndroid折りたたみに流れうる──価格設定を誤ると「最も新しもの好きな顧客」から流出しかねない、という見方もできそうだ。
考察:折りたたみiPhoneが超えるべき「3つの壁」
興味なしが49.0%と半数近くを占めるのは、悲観的な結果というより市場実態と整合的な数字だろう。前述の通り、折りたたみスマホは国内出荷の0.9%(2023年・MM総研調べ)にとどまり、そもそもまだ大衆向けの製品カテゴリになっていない。そのうえで今回の調査結果を重ねると、折りたたみiPhoneが日本市場でヒットするために超えるべきハードルが3つ見えてくる。
① 価格の壁──許容上限の2倍の予想価格
興味あり層の3人に2人は「15万円未満なら」。報道の予想価格30万円前後はその約2倍で、「25万円以上でも検討する」は2.5%しかいない。予想通りの価格なら、初年度の購入層は「価格を気にしない少数のアーリーアダプター」にほぼ限られることになる。
② 優先度の壁──欲しいのは形より電池
値上がりを納得できる機能はバッテリー79.0%が突出し、折りたたみは9.2%で最下位。「折りたためること」自体はまだ、多くのユーザーにとってお金を払う理由になっていない。折りたたみと引き換えに電池持ちや軽さが犠牲になれば、評価はさらに厳しくなるだろう。
③ 先行者の壁──興味層ほどAndroidに流れやすい
折りたたみに興味を持つ層の約6割は「価格次第でAndroid乗り換えを検討」する柔軟層でもある。GalaxyやPixelの折りたたみが先行し、価格もこなれていくなかで、Appleが高価格を貫くほど「折りたたみが欲しい人ほどAndroidへ」という皮肉な流出が起きうる。
一方で、市場環境は追い風に転じつつある。調査会社の間では、折りたたみスマホ市場は2026年に前年比2〜3割の成長が予測されており(Counterpoint Research、2026年3月ほか)、Appleの参入自体が市場拡大の起爆剤になるとの見方も出ている。国内0.9%というニッチが「iPhoneの参入」で一般層に開くのか──発表前から4割が興味を示している事実はAppleにとって大きな追い風であり、201人の「気になる」を実売につなげられるかどうかは、価格設定──とりわけ「15万円の壁」とどう向き合うかにかかっている。発表が有力視される2026年9月に、答え合わせをしたい。
まとめ──「興味は4割、財布は15万円まで」
- 折りたたみiPhoneへの興味あり計40.2%(興味なし計49.0%が上回る)
- 興味あり層の許容価格(複数回答)は「15万円未満」66.7%が最多。「25万円以上でも検討する」は2.5%=40人に1人。報道の価格予想(約2,000〜2,500ドル=30万円前後〜)とのギャップは大きい
- 通常iPhoneの許容価格は「10〜13万円未満」36.0%が最多・「20万円以上」1.4%。折りたたみへの上乗せ予算はわずか
- 「値上がりを納得できる機能」で折りたたみは9.2%=機能6項目中最下位。1位はバッテリー79.0%
- 折りたたみに興味がある層の約6割が「価格次第でAndroid乗り換えを検討」。興味がない層ほどiPhone固定
価格上昇時の購入意向・現在使用シリーズなど調査全体の結果は第1弾の記事で公開しています。折りたたみiPhone自体の報道・リーク情報の詳細は予想まとめ記事をご覧ください。
本調査の数値・グラフ・表は、出典を明記いただければ記事・レポート・プレゼン・SNS等で自由に引用・転載いただけます(事前連絡不要)。各グラフ右下のボタンから、出典リンク付きの埋め込みコードや、出典を入れた画像を取得できます。
出典:オールコネクトマガジン「次世代iPhoneの購入意向と価格に関する意識調査」(n=500・2026年5月実施)https://all-connect.co.jp/magazine/iphone-foldable-survey-202605/



コメント